- FXの大衆心理って何なの?
- 相手の思惑を読み取る方法って?
- どうすれば勝てるようになるの?
こんな風に、FXの大衆心理について疑問を抱いている方は多いのではないでしょうか。
実はFXはチャート心理が一番重要だと言われており、いかに大衆の頭の中を読めるかどうかが勝つ秘訣でもあります。
そこで今回は、「FXはどうして大衆心理でチャートが動くのか?」チャート心理を読み解く方法について解説していきます。
本記事を読めば、大衆の一歩先を考えてトレードできるようになるので、この機会にしっかり抑えておきましょう。
では早速ですがまいります!
簡単に読む目次
大衆心理とは?
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大衆心理とは?
大衆心理とは、集団が合理的是非を判断せず、特定の時流に自然と流されてしまうことを指します。
特に自分の意見が確立されていない人や精神的に未熟な方は、大衆心理に強く影響される傾向があります。
大衆心理が発生する要因は、自分が所属している組織において、敵対する勢力が出現した時に発生します。
例えば、会社、学校、コミュニティ、友達グループなどです。
ちなみに、社会心理学では、「大衆心理」のことを「集団心理」とも言います。
日常生活で行われている大衆心理
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マスメディアや広告代理店、支配者層は「大多数の人々が共有する性質」を上手に利用し、間接的に大衆を操作します。
ここでは、一般常識として知っておくべき大衆心理を紹介します。
- 有名人につられる
- できないことをしたいと思う、夢がある
- 多数派にいたいと思う
- 真実を求める
- 権威が好き
- 自分が他人からどう見られるか気にする
- 心配性
- ステータスに憧れる
- リスクがないと思うと飛び付く
- 数ヶ月経てば大概の事件は忘れる
これらの要素を利用し、大衆は動かされます。
もっと具体的にお伝えすると、例えば、「ある商品を買わせたい」という思惑があったとします。
すると、下記のような大衆心理をメディアや広告代理店、支配者層は仕掛けます。
大衆を操る方法
- 買わせたい人に好きな有名人に商品を紹介させる
(有名人を利用し商品を買わせる)
- 「あなたの願望を叶えます」と成功願望に付け入る
(夢を操り情弱を騙す)
- 「今大人気!」「世界No.1」「全米が泣いた」などと同調する
(多数派にいたいと思わせる)
- 「真実を知らないままでいいんですか?」と問いかける
(真実を求める)
- 「日本○○協会」などと格調高い名義で宣伝する
(権威を利用しアドバイスを送る)
- 「買わない人はこう思われますよ」と不安を煽る
(自分が他人にどう思われているか気にさせる)
- 「これさえ持てばあなたもセレブの仲間入り」などとステータスの欲を刺激する
(ステータスに憧れさせる)
こんな風に、日常生活のあらゆる所に大衆心理が利用されているのです。
これは「バンドワゴン効果」という心理の一つでもあります。
【参考記事】はこちら▽
FXで働く大衆心理の具体的な事例とは?
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FXでは「大衆心理」に素直に従っていては、絶対に勝てるようにはなりません。
なぜなら、社会の刷り込まれた価値観から「大勢の人が進む方向は正しい」と無意識に思い、自分が意図しない行動をしてしまうからです
具体例
例えば、テレビやYouTube、Twitterなどで「今後ドル安円高になり100円をきる確率が高い」などと多くの人が言っていたとします。
すると、思考にバイアスがかかり、「円高になるって言ってたから売ってみよう」となって、自ら墓穴を掘ってしまうのです。
つまり、FXで働く大衆心理に影響されてしまうと、なかなか勝てるようにはならないのです。
一方で大衆心理から抜け出し、自分で思考する癖が付けば徐々にFXで勝てるようになり、勝ちトレーダーの仲間入りを果たせます。
FXで最終的に勝ち残るには、大衆の心理を考えながら自分の手法を磨いていかなければいけないのです。
ポイント
- 大衆は、常に間違っている
- 刷り込まれた価値観は厄介
- FXトレードは心理戦
- 他人に影響されては勝てない
- 頭の中で思考する癖を付ける
【参考記事】はこちら▽
では次に、下記ではFXで働く大衆心理の特徴や読み方、学ぶ方法について詳しく解説します。
大衆心理はFXのチャートに現れる
大衆心理は抵抗線に現れる
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FXでは必ず、意識される抵抗線が現れます。これがまさしく大衆心理です。
その抵抗線とは、
- 安値を結んだサポートライン
- 高値を結んだレジスタンスライン
- 中長期のトレンドライン
- キリ番・節目(例ドル円110円)
- 直近高値・直近安値
などが挙げられます。
これらの抵抗線は、大衆心理によって作られレンジ相場になりやすいです。
一般的にはレンジ相場はリスクだと言われていますが、違った角度から見るとチャンスにもなります。
なぜなら、これらの抵抗線は利食いに使われることが多いので、チャートの反発を狙えば自然とチャートが付いてくる確率が高いからです。
大衆心理はローソク足に現れる
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FXでは必ず、短いローソク足・長いローソク足が現れます。これがまさしく大衆心理です。
長い髭を付けたローソク足
下ひげ
![](https://trademeshi.com/wp-content/uploads/2021/06/2acfbfb3f8bb26e8afe9d5f83ce99158.png)
売りが大きく攻めたが、買いが強く抵抗で押し戻された。
髭が長いほど、買いの抵抗が強かったことを示している。
上ひげ
![](https://trademeshi.com/wp-content/uploads/2021/06/95d4f67551a15301c50117b5068bd73b.png)
買いが大きく攻めたが、売りが強く抵抗で押し戻された。
髭が長いほど、売りの抵抗が強かったことを示している。
十字線のローソク足
十字線のローソク足
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始値と終値が同じで、ローソク足の実態がないことを十字線と言います。
「買い」と「売り」が拮抗しており、「引き分け」の状態です。
高値圏では下落への転換の示唆。
安値圏では上昇への転換への示唆。
「十字線のローソク足」は、大衆が売りを入れるか?買いを入れるか?迷っている心理の現れです。
陽線坊主・陰線坊主
陽線坊主
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買いが強く、一方的な勝利を示しています。
上下のヒゲがなく、大きな実態を持つ陽線を陽線坊主といいます。
見る時間足によっても異なりますが、上下のヒゲがないとその後も買いの勢力が強くなりがちです。
陰線坊主
![](https://trademeshi.com/wp-content/uploads/2021/06/8200d7cf33e71e8204a50a475205d144.png)
売りが強く、一方な勝利を示しています。
上下のヒゲがなく、大きな実態を持つ陰線を陰線坊主といいます。
見る時間足によっても異なりますが、上下のヒゲがないとその後も売りの勢力が強くなりがちです。
上影陽線・上影陰線
上影陽線
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上ヒゲの長い陽線を「上影陽線(うわかげようせん)」といいます。
高値圏では、下落の転換サイン。
安値圏では、上昇への転換サイン。
最終的には買いが勝利した形です。
上影陰線
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上ヒゲの長い陰線を「上影陰線(うわかげいんせん)」といいます。
高値圏では、下落への転換サイン。
売りが強く最終的に売りが勝利した形です。
下影陽線・下影陰線
下影陽線
![](https://trademeshi.com/wp-content/uploads/2021/06/e4c9b94332810a270f642b24a181424a.png)
下ヒゲの長い陽線は、「下影陽線(したかげようせん)」といいます。
安値圏では、上昇への転換サイン。
買いが強く最終的には買いが勝利した形です。
下影陰線
![](https://trademeshi.com/wp-content/uploads/2021/06/30de25a6c79a108746bdd38977a9d14d.png)
下ヒゲの長い陰線は、「下影陰線(したかげいんせん)」といいます。
高値圏では、下落の転換サイン。
安値圏では、上昇の転換サイン。
こんな風に、ローソク足は大衆心理の投影なので、大衆の思惑を把握できれば勝率も自ずと上がっていきます。
ちなみに、一流のトレーダーはローソク足と移動平均線くらいしか使用されていないという話もあります。
それくらい“ローソク足はFXでは一番重要なものになる”ので、この機会にしっかりと抑えておきましょう。
FXに影響を与える大衆心理の対処法とは?
ここでは、FXで影響する大衆心理を“逆手に取るための対策方法”について、詳しく解説していきます。
高値・安値を結ぶ練習を繰り返す
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大衆心理を理解するためには、まずは高値と安値を結ぶ練習を繰り返してみましょう。
例えば、上記のようなイメージです。(何と無く高値・安値を結ぶのがコツ)
時間足は気にせず、ある程度でいいので高値と安値を結び、大衆心理を理解してみてください。
何度も練習していると、簡単に“抵抗線”を見つけられるようになるので、ひたすら練習を重ねましょう。
1年中チャートに張り付いて眺める
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大衆心理を理解するためには、年がら年中チャートに張り付いて眺めることをオススメします。
なぜなら、ずっと眺めていると、規則的に動くチャートの動向(大衆心理)を把握できるようになるからです。
例えば、
- ニューヨーク時間はチャートが荒々しい
- 月末は大きな動きがある
- 指標発表で1円以上の動きがある
- 東京時間はレンジ相場の確率が高い
- 長期的な値動きは誰にも読めない
- 数秒先の値動きならFXは読める
こんな風に、毎日画面に張り付き、チャートを眺めていると新しい気づきを得られます。
全ての解決方法は相場に書かれているので、まずは「どうしてチャートが動いたのか?」を深く理解することから始めましょう。
チャートの形状を把握しておく
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FXの大衆心理を理解するには、チャートの形状を全て把握しておくことをオススメします。
例えば、
- ダブルトップ
- ダブルボトム
- 三尊
- 逆三尊
- フラッグ
- アセンディングトライアングル
- ディセンディングトライアングル
- シンメントリカルトライアングル
など、基本的なチャートの形状は理解しておきましょう。
なぜなら、チャートの形状は皆が意識する形なので、その形通りにチャートが動く傾向が高いからです。
ちなみに、各々チャートによって特徴が異なります。
したがって、チャートの形状を理解しておけば、「〇〇になったら、上昇するかもしれない」と期待値を上げることが可能です。
知っている人と知らない人とでは雲泥の差になるので、この機会にチャートの形状は覚えておくようにしましょう。
【参考記事】はこちら▽
水平線を定期的に引く
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FXの大衆心理を理解するには、水平線を引いて意識されているポイントを把握するようにしましょう。
というのも、水平線の目的は世界中のトレーダーが「どのポイントを意識しているのか?」を探し出すことにあります。
まさしく大衆心理を理解するにはうってつけであり、とても重要なテクニカル分析方法の一つです。
トレードスタイルによっても異なりますが、水平線を引くコツは、直近高値と直近安値、大きくチャートが伸びたところに水平線を引くことです。
また、キリ番にも水平ラインを引いておきましょう。
キリ番とは、ドル円相場の場合、100円、101円、102円、103円など、キリのいい数字に水平線を引いておく事をオススメします。
トレード経験値が溜まってくると、「ここで反発することが多い」「ここは意識されているラインだ」と理解できるようになります。
FXで働く大衆心理を読み解くにはダウ理論を理解しよう
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ダウ理論とは?
相場の値動きの特徴を、「6つの基本原則」で説明したテクニカル分析の理論です。
19世紀後半のアメリカの証券アナリストである、チャールズ・ダウ氏が考案しました。
「6つの基本原則」は下記になります。
- 平均は全ての事象を織り込む
- トレンドには3種類ある
- 主要トレンドは3段階ある
- 平均は相互に確認される
- トレンドは出来高でも確認しなければいけない
- トレンドは転換シグナルが発生するまで継続する
ダウ理論では、「上昇トレンドも下降トレンドも継続する」という考えが基礎となっています。
ダウ理論は、100年以上も前に提唱された理論ですが、今現在のテクニカル分析の大前提であり、この考え方なくしては、テクニカル分析は成り立ちません。
チャートは人の心理で動くとお伝えしましたが、“ダウ理論を理解できれば、大衆心理を読み取ることが容易になる”ので、この機会に勉強してみてはいかがでしょうか。
FXで働く大衆心理は、実は機関投資家にあなたの心も読まれている?
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FXの大衆心理を熱心に学ぶことは大切ですが、一つ忘れてはいけないことがあります。
それは、“あなたの心理も読まれている”ということです。
要するに、相場で言うところの、「自分の考えていることと、逆にチャートが動くこともある」ということです。
なので、確固たるトレードの勝ちパターンを持っていたとしても、逆を突かれてしまうことはしょうがないです。
なぜなら、自分で考えていることも大衆の中の一つに過ぎないからです。
特に機関投資家は個人投資家の損が蜜の味なので、あの手この手を使って蹴落とそうとします。
例えば、
- だましを作ってくる
- ストップ狩りしてくる
- 指標時に逆にチャートを動かす
など、機関投資家は常に個人を狙っているので、FXで働く大衆心理は常に「自分の心も読まれているのではないか?」と考えることが大切です。
【参考記事】はこちら▽
まとめ:大衆心理を理解してFXで勝つための方法
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いかがでしたでしょうか。
今回は、「FXはどうして大衆心理でチャートが動くのか?」について、チャート心理を読み解く方法についてお伝えしました。
では、改めて“まとめ”をお伝えします。
まとめ:FXは大衆心理で動く
- ローソク足をチェックする
- チャートの形状から推測する
- キリ番(節目)を意識する
- 抵抗線(高値・安値)を意識する
- 直近高値・直近安値を結ぶ
- 平行ラインを引きポイントを探す
- 数秒先の値動きを読む癖を付ける
- チャートの規則性を探す
これらを日々意識してチェックしていれば、徐々に大衆心理を理解できるようになります。
普段の日常生活から“大衆とは逆のことを考え行動する”ことが大切です。
常に自分の心、大衆の心を把握し、主観的・客観的にも自分を見て、それを踏まえた上で大局的に見る癖を付けましょう。
そうすれば、相手の心を読む力が鋭くなり、それがまたFXで活きてきますからね。