FXトレード「アセンディングトライアングル」のチャートパターンと見つけ方

  • アセンディングトライアングル?
  • どんなチャートパターンなの?
  • 相場の分析方法を教えて欲しい!

こんな風に、疑問を抱き本記事まで辿り着いたと思います。

特にFXトレードでは多くの専門用語が飛び交うため、分からない単語があれば、すぐにネットで調べて疑問を解決することが大切です。

そこで今回は、「アセンディングトライアングルのチャートパターンの形」「トレードの考え方」について深く解説していきます。

本記事を読めば、「相場がアセンディングトライアングル になったら何をすればいいのか?」を具体的に理解できるので参考にしてください。

では早速ですがまいりましょう!

アセンディングトライアングル(上昇三角形)とは?

アセンディングトライアングルとは、FXのチャートパターンの一つです。

上記の画像のように、レジスタンスラインから安値の切り上げ、徐々に上向き三角形になるチャートのことです。

特徴としては、一定の値幅の中で上下にチャートが動き、徐々に収縮していく傾向があります。

そして、このアセンディングトライアングルは、上昇トレンド中に発生しやすい傾向があります。

なぜなら、売り圧力が強いにも関わらず、安値が切上げ切上げで、どんどんチャートが上に登っていくからです。

また、アセンディングトライアングルは、保ち合い相場中にレジスタンスラインを形成した時にハッキリ見て取れます。

下記では、アセンディングトライアングルのチャートパターンについて具体的に解説していきます。

アセンディングトライアングル(上昇三角形)のチャートパターン 

ここでは、アセンディングトライアングル の特徴的な3つのチャートパターンをご紹介します。

チャートパターン

  1. 何度も繰り返すアセンディングトライアングル
  2. 保ち合い相場中のアセンディングトライアングル
  3. 騙しのアセンディングトライアングル
  4. トレンド転換するアセンディングトライアングル

何度も繰り返すアセンディングトライアングル

この図は、5分足のドル円のチャートです。

これを見ると、緩やかに上昇しながら、アセンディングトライアングルを何度も形成しながら、ブレイクアウトを繰り返していることが分かると思います。

そして、アセンディングトライアングルを形成すると、その後は必ずブレイクアウトを起こし上昇しています。

このチャートは強い上昇トレンドが出ているため、アセンディングトライアングルが何度も現れることを意味しています。

なので、何度もアセンディングトライアングルが出ているなら、今後も上昇トレンドが継続していく可能性が高いので、買いのエントリーをしましょう。

ポイント

上昇トレンド中は、アセンディングトライアングルは何度も何度も繰り返す傾向があります。

とはいえ、上昇トレンド中でも、短期的には下にブレイクすることもあるので抑えておきましょう。

保ち合い相場中のアセンディングトライアングル 

このチャートは、5分足のドル円です。

先述でお伝えしたチャートよりも、緩やかに上昇をしながら、安値が切り上がっていることが分かります。

そして、途中からブレイクアウトが起こり、勢いよくチャートが駆け上がっています。

ちなみに、保ち合い相場の場合は「三角保ち合い」「逆三角保ち合い」というチャートパターンにもなりがちなので、収縮後のブレイクアウトには要注意。

なぜなら、保ち合い相場はブレイクアウト時に騙しがあったり、急に上昇したり下降したりと、どっちにいくのか?分からないからです。

なので、「アセンディングトライアングルなのか?」「三角保ち合いなのか?」「逆三角保ち合いなのか?」しっかりと見極めることが大切です。

一番いい方法は、ブレイクアウトをしたタイミングで状況を見極めてから、スキャルピングトレードで波に乗ることがオススメでしょう。

ポイント

保ち合い相場中は、色々なチャートパターンが出てくるので、静観しておくことがオススメ。

ただ、アセンディングトライアングルが出てきたらチャンスなので、エントリータイミングを見計らっておきましょう。

ブレイクアウトの騙しアセンディングトライアングル 

上記のチャートは5分足のドル円です。

このチャートはアセンディングトライアングルが綺麗に出ておりますが、上昇せず下に抜けたブレイクアウトになっています。

一方で下記の画像はアセンディングトライアングルが形成しているものの、“ブレイクアウトの騙し”が起こっていることが分かると思います。

とはいえ、途中から再ブレイクに挑戦し、見事に大きくチャートがブレイクしたことが分かります。

騙しはアセンディングトライアングルに限らず、どんなチャートパターンにも現れるので、「騙しがある」と認識してチャートを観察しましょう。

一番オススメなのは、ブレイク後の勢いを確認する方法です。勢いよく波に乗るイメージでトレードしてみてください。

ポイント

アセンディングトライアングルでは、騙しがかなりの頻度で発生します。

勢いでエントリーしても逆を突かれてしまうので、上昇トレンド中であればロング(買い)を入れるようにしましょう。

しっかりとエントリー根拠を明確にし、自分なりのトレードルールを守りましょう。

トレンド転換時のアセンディングトライアングル 

このチャートはドル円の15分足です。

長期間の横ばいの保ち合い相場から、アセンディングトライアングルが現れブレイクアウト。

そして、一度のブレイクアウトをトリガーに、大幅にチャートが上昇し、保ち合い相場から上昇トレンドへと転換しています。

アセンディングトライアングルは上昇トレンドを作る上での要素の一つなので、チャートパターンの形状を線で結んでおきましょう。

そうすれば、アセンディングトライアングルのチャートパターンを発見しやすくなり、チャンスを掴める機会が増えること間違いなし。

ポイント

トレンド転換時には、必ずアセンディングトライアングルが発生します。

すると、世界中のトレーダー達は「ここから上昇してくるかもしれない」「トレンド転換時の合図かもしれない」と思うため、上抜けすると一気に上昇するケースが高いです。

とはいえ、逆を突かれてしまうこともありますから、上昇トレンド中は下目線は捨て、買い目線でエントリーするようにしましょう。

アセンディングトライアングルの反対のチャートパターン

ここでは、「アセンディングトライアングル」 と「ディセンディングトライアングル」の違いについて解説します。

アセンディングトライアングル 

アセンディングトライアングルは、上昇トレンド中に形成されやすいチャートパターンです。

レジスタンスラインを軸にしながら、徐々にチャートが収縮し上抜けすることで、短期的な上昇トレンドを形成します。

(上記で詳しくお伝えした通りです)

ディセンディングトライアングル

一方でディセンディングトライアングルは、下降トレンド中に形成されやすいチャートパターン です。

何度も意識されているサポートラインで反発を繰り返しながら、値幅が縮まっていく特徴があります。

アセンティングトライアングルの反対の三角形とイメージすれば覚えやすいと思います。

こちらのチャートは、下降トレンド中に一度上抜けして、騙しが発生しても、ディセンディングトライアングルの先端で下抜けしたチャートです。

このチャートを見ても分かるように、必ず騙しが発生します。

騙しは機関投資家が作っているので、そのタイミングで個人投資家に損切りをさせようとする魂胆が見えます。

なぜなら、機関投資家は騙しを作ることで、個人が損した分が利益になるからです。

なので、一旦反対側に上げてからの動きが見えたら、「機関投資家が個人を損切りさせている」と覚えておいてください。

とはいえ、このような騙しが発生するということは、大きな値幅でブレイクできるのでチャンスでもあります。

ポイント

アセンディングトライアングルは、上昇トレンド中に、レジスタンスラインを軸にして、安値の切り上げが起こる。(上昇三角形)

ディセンディングトライアングルは、下降トレンド中に、サポートラインを軸にして、高値の切り下げが起こる。(下降三角形)

どちらのチャートパターンでも“騙し”は発生するので、騙しに引っかからずに待ってからエントリーしましょう。

まとめ:アセンディングトライアングル(上昇三角形)

ではまとめをお伝えします。

アセンディングトライアングル は、上昇局面時に発生し、上三角形のチャートパターン を形成します。

一方でディセンディングトライアングルは、下降局面時に発生し、下三角形のチャートパターンを形成します。

この2つのチャートパターを見つけたら、レンジ相場の終わり、もしくはトレンド転換期だとイメージしましょう。

とはいえ、必ず機関投資家が騙しのローソク足を作り出してくるので、勢いでエントリーせず、慎重にエントリーしてください。

オススメなのは、この2つのチャートパターンを見つけたら、ロット数を落として取引することです。

なぜなら、機関投資家が損切りさせようとしてきますから、ロットが低い方が値幅を大きく構えることができ、損失を許容できるからです。

これら2つのチャートパターンを理解しておくと、より相場の雰囲気や流れをつかみやすくなるので是非この機会に覚えておきましょう。

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