- FXのチャートパターンとは?
- チャート心理を教えて欲しい!
- 値動きの法則性って何がある?
こんな風に思い、本記事まで辿り着いたと思います。
特にFXにはチャートパターンが存在しており、世界中のトレーダー達が意識する形になります。
その形を理解している人と、していない人とでは、雲泥の差が出てきてしまいます。
なぜなら、チャートパターンからはチャンスを見出せたり、危険信号を察知できるからです。
そこで今回は、代表的なFXチャートパターンとチャート心理について詳しく解説していきます。
本記事では、FXの基本的な知識や知恵が手に入るので、この機会に全てインプットして頂ければ幸いです。
では早速ですがまいりましょう!
簡単に読む目次
FXチャートパターンとは?
FXのチャートパターンとは、ローソク足が集まって、ある形になったことを指します。
チャートパターンが出ると、
- この後の動きはこうなる
- 皆が意識するチャートの形だ
- 何かしらの動きを見せてくるかも
と人の心理が働いて皆が意識します。
チャートパターンは形が決まっているので、値動きの法則性を把握しておけば、トレード戦略が立てやすくなります。
また、チャートパターンを発見できれば、必然的にネックラインを引けるようになるので、サポートラインやレジスタンスラインが明確になるメリットがあります。
ある一定の形を作ると、一斉に思惑方向へと動くので、この機会に全て把握しておきましょう。
“なぜ”人の心理でFXのチャートパターンが形成される?
誰がチャートパターンを作ってる?
FXのチャートパターンは、そもそも誰が作っているのか?
それは個人投資家であり、ヘッジファンドの機関投資家であり、自動売買をするAI(コンピュータ)です。
とはいえ、チャートパターンは個人投資家の力では描けないので、大口の投資家やAI(コンピュータ)がチャートパターンを作っていると思ってください。
なぜなら、機関投資家やAI(コンピュータ)は、極めて優秀なトレーダーが多額の資金を運用して稼ぐからです。
チャートパターンの心理
FXの世界では強者達がチャートパターンを形成し、私達個人がその形を見て判断するという流れが一般的です。
チャートの形が出ているのにエントリーしてしまうと、波に飲まれてしまい損失を被る危険があるので要注意。
チャートパターンの4つの心理
FXチャートパターンは、人の心理によっても影響されます。なぜなら、大口の機関投資家達も人間だからです。
チャートパターンを形成する人の心理は大きく分けて4つです。
- 含み益のポジションを持っている
- 含み損のポジションを持っている
- ポジションは無いが順張りで入る
- ポジションは無いが逆張りで入る
この4つがトレードにおいての人の心理です。
❶ 含み益のポジションを持っている
含み益を持っている場合、余裕を持ってトレードができる。
そのため、あるチャートパターンができてから、エントリーするケースが多いです。
❷ 含み損のポジションを持っている
含み損を持っている場合、損を出したく無いという心理から、利益を取りに焦ってエントリーしてしまう可能性が高い。
チャートパターンを形成する前にエントリーし、”チャートの波と一緒になって形を作り出す“ケースが多い。
❸ ポジションは無いが順張りで入る
順張りで入ろうとしている場合、「チャートパターンが形成してからエントリーしよう」となるため、静観している場合が多い。
❹ ポジションは無いが逆張りで入る
逆張りで入ろうとする場合、こちらも上記と同じで、”チャートパターンが現れてからエントリー“する場合が多い。
チャートパターンの心理
チャート心理を見てみると、チャートパターンを理解していた方が、有利に働くことは間違いない。
理解していないと、”あるパターン“が現れているのにも関わらずエントリーし、損失を被る確率が高くなる。
一番いいのは、損失ポジションを持たずに、あるチャートパターンが出るまでは待って、波に乗って一緒に付いていくことです。
FXチャートパターンに隠された「心理」と「チャートの種類」
ヘッド&ショルダー(三尊)
ヘッド&ショルダーとは、上記の画像のように、3つの高値が頭と両肩に見えるチャートパターンです。
「ヘッド=頭」「ショルダー=肩」とイメージすれば、覚えやすいと思います。
ヘッド&ショルダーは、トレンド転換を示唆しており、上昇トレンドの転換を見極めるチャートパターンになります。
エントリーするコツ
エントリーするコツは、「逆張り」です。
ヘッド&ショルダーが形成したら、落ちてきたタイミングで買う。もしくは、次の波で少し上昇したタイミングで売る。
特にトレンドが発生しているタイミングでヘッド&ショルダーが出ると、皆が意識するため、思った通りに動くケースが高いです。
ヘッド&ショルダー(三尊)の心理
このチャートを見ると、安値から買っていたトレーダーの心理が垣間見えます。
ヘッド&ショルダーを形成する前のチャートを見ると、図に書かれている”レジサポ“から右肩上がりにチャートが伸びています。
なぜなら、この水平線(サポートライン)は何度も意識されていたので、突破することで大きく上昇したからです。
そして、上昇して少し下降したところで、直近高値の図に書かれている”レジサポ“から反発して、さらに上昇しています。
トレンドの波が強く「再度上昇する!」と踏んだ多くのトレーダー達の心理が、買いが買いを呼びヘッド&ショルダーが形成されています。
ダブルトップ
ダブルトップとは、高値を2回付けてから下降していくチャートパターンです。
このダブルトップが現れると、天井圏が姿を表すためトレンド転換を示唆します。
そこで重要なのが、「ネックライン」です。
エントリーするコツ
ポイントなのが、ネックラインで反発するか?もしくは、下に抜けるかどうか?が鍵になります。
「ダブルトップになるかも…」といった予測をしてトレードするとギャンブルになるので要注意。
なので、チャートパターンが形成する前は予測せず、ダブルトップが形成されるまで待ちましょう。
そうすれば、売るタイミングが出てくるので、皆と同じくチャートの波に乗ることをオススメします。
ダブルトップの心理
ダブルトップが形成されるチャート心理は、トレーダー達が「そろそろトレンドラインに近くから落ちてくるかもしれない…」という思惑です。
初めの頃は、「ヘッド&ショルダーになるか?」「ダブルトップになるか?」は分りません。
ですが、トレンドラインにチャートが近づくにつれて、急にチャートが上昇することがあります。
その上昇タイミングで買いを入れていた人達が利確するため、次は急にチャートが下降します。
下降すると、「ダブルトップになるかもしれない」という思惑から、さらに買いが入り高値を付けます。
そして、同じように利確する人が増え、皆が「これはダブルトップだ」と認識することで、急激にチャートが下降していくのです。
このようなチャート心理がダブルトップに隠れているので抑えておきましょう。
三角保ち合い
三角保ち合いとは、チャート分析の中でも比較的に見つけやすいチャートパターンです。
ブレイクすると大幅な利益が見込める一方で、大損失を被る可能性も非常に高いチャート形状です。
三角の先端にいけばいくほど、その後のブレイクが強くなりますが、上下どちらにブレイクするか分りません。
上記の三角保ち合い相場の場合、ローソク足が高値を切り上げ、押し出されるように上値に大きくブレイクしています。
エントリーするコツ
三角保ち合いは、上にいくのか?下がるのか?誰にも分りません。まるでギャンブルです。
なので、三角保ち合いが出たら「順張り」でスキャルピングトレードがオススメです。
急に動いたチャート方向に素直に乗って、値幅を取る戦略が一番効果的でしょう。
それ以外は、静観してチャンスを伺うようにしてください。
三角保ち合いの心理
三角保ち合いを形成するチャートの心理は、いたってシンプル。
「チャートの波が収束していくのか?」「チャートの波が広がるように逆三角保ち合いを形成するか?」を見て確認するだけです。
はっきりと三角保ち合いは姿を表しますので、皆が意識するようにったら要注意です。
FXチャートパターンが同じでも、全て思い通りとはいかない
上記では、FXのチャートパターンやチャートの心理についてお伝えしてきました。
チャートが動く背景には必ず人の心理が隠れていますので、今後のトレード生活で意識してみてはいかがでしょうか。
ですが、”注意して頂きたいポイント“があるので最後まで読んで頂ければ幸いです。
下位足ではなく上位足を注視する
注意してもらいたいのは、短期足・長期足など、見る時間足によって異なる動きをするということです。
特に短期足の1分足、5分足、15分足でトレードする人は、大きな時間足でチャートパターンを確認してください。
なぜなら、短期足でダブルトップ、トップ&ショルダーになっても、チャートの心理が理解できないからです。
その上急にチャートが上下するので、上記でお伝えしたチャートパターン通りに動いてくれない場合が多いです。
下位足は伸びていかない
1分足、5分足、15分足などの下位足では、チャートが崩れたとしても伸びていきません。
伸びないということは値幅が取れない証拠なので、チャートパターンを把握するには大きな時間足で確認してください。
大きな時間足は、30分足、1時間足、4時間足、日足レベルでチェックすることをオススメします。
その方がリスクが少ないですし、リスクリワードもいいので、下位足でトレードしている方は注意しましょう。
FXチャートパターンはマルチタイムフレーム分析で確認する
FXのチャートパターンやチャートの心理を理解するには、”マルチタイムフレーム分析“が一番手っ取り早いです。
マルチタイムフレーム分析
マルチタイムフレーム分析とは、異なる時間足のチャートをチェックし、現在の相場状況を把握する分析方法です。
この分析方法は、上位足を見ながら下位足の時間足をチェックし、タイミングを取ってエントリーします。
メリットは、複数の時間足をチェックすることで、様々なチャートパターンを発見できる点にあります。
先述でもお伝えしたように、一つの時間軸だけ(特に下位足)でチャートの流れを判断するのではなく、上位足と下位足をセットで見ることです。
なぜなら、15分足が三角保ち合いを形成していたとしても、4時間足ではレンジ相場であったり、どんなチャートパターンも現れていない場合が多いからです。
これを理解していないと、いくらチャートパターンや心理を理解したところで、勝ち続けることは厳しいです。
なので、チャートパターンを理解するには、上位足を見てから下位足を見て、判断するようにしてください。