- インデックス投資って何がある?
- よく初心者向きって言われるけどどう?
- インデックスファンドの始め方とは?
こんな風に、悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
本記事に辿り着いた人の中には、「そもそもインデックスファンドとは、何なのか?」分からない方もいらっしゃるでしょう。
また、「安全に投資で儲けられるなら始めてみたい」と思いながらも、なかなか一歩踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「外国株式インデックスファンドの始め方」「基本的な知識」「どのように選択して投資するのか?」について詳しくお伝えしていきます。
これから投資を始めたい方は、本記事をきっかけにしてインデックスファンドに投資する機会にしてみてください。
簡単に読む目次
外国株式インデックスファンドとは?
外国株式インデックスファンドの意味
外国株式インデックスファンドとは、世界の優良企業約1700社で構成された詰め合わせの投資信託のことを指します。
これは一つの会社の株式、その国の不動産市場、その国の経済などといった具合に、個別の銘柄や投資商品ではありません。
もっと大きなカテゴリー全体を見て、それを示す経済仕様に対して投資するのが外国株式インデックスファンド投資です。
世界経済は成長し続け、それに伴い株価も上がり続けているので、外国株式インデックス投資をすることが投資初心者にはオススメです。
外国株式インデックスファンドは賢明な投資先
なぜ数ある投資先(為替、不動産、金、仮想通貨)よりも、外国株式インデックスファンドが賢明な投資先なのでしょうか。
それは、株というのは会社の一部なので、全ての株の一つを取得できれば、会社はあなたのものになるからです。
そして、会社というのは利益を上げるために、経営者や社員達が日々努力を重ねています。
その努力の結果、会社の利益が何倍も伸びることがあるので、他の投資商品よりも外国株式インデックスファンドがベストなのです。
それに不動産、為替、金、仮想通貨は、主に需要と供給のバランスで値段が変わります。
ただ、株は「成長性」に投資することが可能なので、投資初心者は外国株式インデックスファンドが賢明な投資先と言えるでしょう。
外国株式インデックスファンドは年々上昇
上記のグラフを見ても分かるように、外国株式インデックスファンドは年々上昇しています。
2008年リーマンショックの時は一度株価が大幅に下がってしまいましたが、現在では国内外共にリーマンショック時期より株価を大きく上回っています。
なので、もしも多くの優良企業に投資をして、世界経済全体に投資をすることができれば、20年後30年後には上記のグラフのように推移していきます。
インデックス投資とアクティブ投資の違い
インデックス投資
外国株式インデックスファンドについては理解して頂けたと思います。
- 「インデックス」=「経済指標」
これは日経平均株価、TOPIX(東証株価指数)などの指標に対する意味から、インデックス(経済指標)投資と言われています。
アクティブ投資
投資の中にはアクティブ投資というものがあります。
- 「アクティブ」=「利回りが高い」
これは、インデックスという指標よりも高い利回りを目指して投資する意味から、アクティブ(利回りが高い)投資といいます。
このアクティブ投資は名前の通り、行動力のある乱高下の激しい投資なので、当然ながらリスクが高い投資と言えるでしょう。
インデックス投資とアクティブ投資のポイント
ポイント
アクティブ投資が「勝つための投資」と考えるなら、インデックス投資は「負けないための投資」と考えられます。
なので、投資初心者の方は「外国株式インデックスファンドの投資信託」が一番ベストな選択肢と言えるでしょう。
今インデックス投資を始めるべきか?
投資家の方の多くは、「相場は相場に聞くことが一番いい」と言いますが、初心者からすると正解を予測するのは難しいです。
なので、投資を始めるのであれば、外国株式インデックスファンドはかなりリスクが低く、確実性の高い賢い選択と言えます。
特に長期投資、分散投資、積立投資などを検討されている方は、一番オススメです。
また、投資家のジェレミー・シーゲルさんの「株式投資の未来」という本から、インデックスファンドに対して下記のような言葉を言っています。
と言っています。
ただ、投資はリスクとリターンなので、リーマンショック、東日本大震災、9.11、コロナショック、戦争などがあると、株価が下がってしまうのが現実です。
ですが、時間の経過と共に高水準に戻ってくるので、長期的な視点で投資を堅実にしたいなら、外国株式インデックスファンドの投資信託が一番オススメです。
外国株式インデックスファンド(投資信託)のメリット
ここでは、外国株式のインデックスへ投資するメリットについてお伝えします。
❶ 投資の知識がなくてもできる
外国株式インデックスファンドは、経済の指標という誰でも知れる数字が見えるため、毎月ポチッと購入するだけなのでとても分かりやすいです。
また、あまり株に興味が無い方でも、「株価が上昇している」「株価が下降している」とテレビやネットで知れるので、今後の株価の雰囲気を掴みやすいです。
ただ反対に、個別銘柄に投資するアクティブ投資の場合、様々な指標を分析した上で選択しなければならず、結構な時間と労力をかけることになります。
それに仕事をしながらチャート画面を見るとなると本業に差し障るので、会社員の方は無理せず堅実に外国株式インデックスファンドに投資をすることをオススメします。
ポイント
インデックスファンドは中長期投資なので、安心して株価を見守れる。
アクティブ投資は短期投資なので、チャートの乱高下が激しいです。
❷ 分散投資が一番安心
投資ではリターンもあるもののリスクもあるので、堅実に毎年少しずつお金を増やしたいなら、外国株式インデックスファンドの分散投資がオススメです。
なぜなら、外国株式インデックスファンド1700社が一気に暴落することは、世界規模のダメージがない限りは考えにくいからです。
反対に個別銘柄に集中投資をすると、その銘柄が急騰・急落したときに大きな利益を出せる一方で、暴落したら資産を減らしてしまいます。
例えば、その会社の経営環境、社長の悪事、社員のストライキなど、様々な要因で株価が下がる危険があるので、アクティブ投資はオススメできません。
初心者でも手軽にリスク管理ができ、なおかつ世界中の人が長期的に上がると信じて投資をしているため、一番オススメといっても過言ではないでしょう。
頑張って貯めてきた資金を減らしたくないと考えている個人投資家の方は、迷わず外国株式インデックスファンドに投資した方がメリットだらけです。
ポイント
インデックスファンドは、全世界的に「堅実な投資」と言われている。
せっかく貯めたお金を投資で資産を減らしたくない人にオススメ。
❸ コストパフォーマンスが良い
投資では手数料が少なからずかかるため、少しでもコストパフォーマンスの良い投資をすることをオススメします。
そういった意味では、外国株式インデックスファンドは、投資信託で掛かる手数料が低い特徴があります。
なぜなら、インデックスファンドは指標と連動させるだけなので、手間が掛からずコストを抑えながら運用できるからです。
反対にアクティブ型の信託投資はファンドマネージャーの仕事が増えるので、信託報酬も高くなりがちです。
また、証券会社が販売しているインデックスファンドと比べ、上場投信(ETF)は1%を大きく下回る信託報酬などでとってもお得です。
ポイント
インデックスファンドは手間もコストも少しで済む。
数十年スパンで長期的に投資したいなら一番オススメ。
❹ プロでも初心者でも関係ない
株式投資と聞くと、金融知識が低い初心者は「同じマーケットで勝てる訳が無い…」と思い、投資することにためらってしまう方が多いです。
実際にアクティブ投資(個別銘柄)などでは勝とうと思っても負けてしまうかもしれません。
ただ、外国株式インデックスファンドの投資信託であれば、プロだろうが初心者だろうが心配しなくて大丈夫です。
なぜなら、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)など、その国の株式市場全体の指標に投資するからです。
また、投資家は四半期ごとに決算があるので、短期勝負になりがちですが、外国株式インデックスファンドは長期的に投資する投資信託です。
なので、、初心者でもプロの投資家でも投資技術の差がなく、投資初心者からでも気軽に投資ができるのです。
ポイント
インデックス投資は、マーケットで初心者も上級者も同じだから、投資スキルがなくても安心。
❺ 株を買ったら放置できる
外国株式インデックスファンドの魅力としては、株を買ったらそのまま放置できるところです。
投資と聞くと、ずっとパソコンを見ながら株や外貨などを売買しているイメージを抱きがちですが、それだけが投資ではありません。
投資には色々なタイプがあります。
特に外国株式インデックスファンドの投資信託は、世界の経済に投資ができ、20〜30年スパンで数字が結果として現れます。
なので、数年間という短期で結果を出そうと考えず、「数十年後に楽ができるように投資しよう」と考えながら投資ができるのです。
外国株式インデックスファンドの投資信託は、本業の仕事をしながら、長期的に運用できるところがメリットです。
それに放置しているだけで利益が積む上がってくるので、堅実に投資をしたい初心者には一番オススメの投資先として挙げられます。
ポイント
本業に障りなく投資ができ、資産が少しずつ増えていく。
一歳でも若いうちから投資することが、将来楽できる秘訣。
外国株式インデックスファンドのデメリットとは?
投資にはリターンもあればリスクも付きまといます。そして、メリットとデメリットもあります。
ここでは外国株式インデックスファンドのデメリットをご紹介します。
高利回りは得られない
外国株式インデックス投資は、アクティブ投資とは異なり、利回りが低いと言われています。
投資の世界ではリスクが低い投資はリターンも少ないので、数年間で何倍も資産が増えることはまずありません。
特に「少ない金額で資産を大きく増やしていきたい」と考えている方にとっては、物足りないと感じるかもしれません。
でもせっかく稼いだお金を投資で減らしてしまうのは勿体ないので、あまり期待せずに本業を頑張ることが大切です。
また、「インデックス投資は小さな金額でコツコツ投資して、数十年後にちょっと増えていれば嬉しい」という方にはピッタリです。
投資スキルが向上しない
先述でもお伝えしましたが、外国株式インデックスファンドであれば、投資のプロも初心者も同じなので不利にならず、堅実に投資ができます。
この件に関しては投資をするメリットとして挙げられますが、なかなか投資スキルが向上しない問題があります。
なぜなら、全てファンドマネージャーに任せることになるので、個人投資家自身が「どの銘柄に投資をすればいいのか?」と知識や知恵は得られません。
ただ、インデックス投資とアクティブ投資を上手にやりくりする手もあるので、資金量、自身のライフスタイルによって検討してみてください。
外国株式インデックスファンド:投資信託の種類
では、投資信託の外国株式インデックスファンドに投資するとなると、どうしたらいいのでしょうか?
国内株式のインデックスファンドでは、「日経225」「TOPIX(東証株価指数)」が代表的ですが、海外のインデックスファンドはどのようなものがあるのでしょうか。
また、外国株式インデックスファンドをどのように選択すればいいのか?基本的な知識や考え方についてご紹介します。
MSCI ACWI インデックス
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスは、先進国23ヶ国と新興国26ヶ国、計49ヶ国の大型株と中型株で構成される株価指数を指します。
MSCI コクサイ・インデックス
海外の先進国株式の指標として有名なのが、「MSCIコクサイ・インデックス」です。
日本を除く先進国22ヶ国に上場する大・中型株を構成銘柄の対象としています。
時価総額でみて市場の約85%をカバーしており、組入銘柄の見直しは2月、5月、8月、11月末の四半期に一度実施されています。
MSCI エマージング・マーケット・インデックス
MSCI エマージング・マーケット・インデックスは、新興国の株式を対象とする株価指数を指します。
これは世界的有名なモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナルが算出されており、新興国の株式市場の動向を知るのに最も利用されている指数です。
また、26ヶ国の大型株と中型株を対象として、1400銘柄で構成されており、上位5ヶ国(中国・韓国・台湾・インド・ブラジル)で70%を占めています。
その中でも、中国の構成比率(31.11%)が大きくなっています。
ダウ・ジョーンズ工業株価平均
ダウジョーンズ工業株価平均は、輸送及び公共事業以外の全ての業種を網羅している株価指数になります。
S&P 500
S&P 500とは、米S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が提供する、アメリカの代表的な株価指数のことを指します。
名前の通りアメリカの上場企業500社の株価をもとに算出される指標で、アメリカの株式市場全体の約80%を超えています。
そして、このS&P500と連動しているのが「S&P500インデックスファンド」です。
いわゆる、日本の「日経225」と同じです。
アメリカ経済そのものに投資するスタイルのインデックスファンドであり、どれも基本的には似ている値動きをする特徴があります。
最近はリスクの低い投資先と言われており、外国株式インデックスファンドに投資したい方は、オススメの投資先と言えるでしょう。
外国株式インデックスファンドで利益を上げる方法
ここでは簡単に、「利益をどのようにして上げるのか?」についてハウツーをご紹介します。
インデックス投資の戦術
インデックス投資で投資収益を得るには、「安く買って高く売る」が基本的な戦術です。
先述でもお伝えしましたが、アクティブ投資と異なり、運用利益を分配する概念がありません。
なので、「日本株が上昇したら買う」「もうこれ以上は上昇しないと思ったら売る」これが基本的な利益確定です。
チャートを見るのも簡単なので、株の個別銘柄やFXの通貨ペアのように、チャート分析をして売買する方法もあります。
インデックスファンドは信託報酬が発生する
外国株式インデックスファンドは投資信託なので、運用代行が基本的です。
すると手数料として信託報酬が発生します。
なぜなら、アクティブ投資のようにファンドマネージャーが短期的に投資する訳ではないからです。
なので、インデックスファンドは信託報酬が安いメリットがありますが、コストが掛かる認識を持っておきましょう。
長期保有をするとその期間に渡って信託報酬が掛かるので、ファンド選びにも慎重になる必要があります。
外国株式インデックスファンドに投資する方法
では次に、インデックスファンドの始め方について簡単にお伝えします。
❶ 証券口座を作る
インデックスファンドは投資信託なので、証券口座を開くことから始めてください。
大手証券会社は投資信託を1000本以上取り扱っているので、主要な投資信託への投資ならどこの証券会社でも構いません。
ただし、SBI証券と楽天証券では、投資信託の数が2000本以上なので、他社よりも選択肢が多く持てます。
選択肢が多いということは、その会社が力を入れている証拠でもあり、使う側にとってもメリットが多いのでオススメです。
❷ 投資戦略を決める
いわゆるアセットロケーションです。
個人投資家のリスク許容度、投資目標、時間軸に応じたポートフォリオを指します。
各々の資産を調整して投資することにより、リスクとリターンのバランスを立てる戦略です。
ここまで、外国株式インデックスファンドの詳細をお伝えしましたが、投資信託は様々な種類があります。
なので、楽天証券かSBI証券のどちらかの口座を開いたら、自分の投資方針を決めておくことが大切です。
例えば、インデックスファンドは安定した投資ですが、「資産の1割を使ってハイリターンの投資をしてみたい」と考えているなら、新興国株式を買うといった具合です。
自分の資金の割合に応じてリスク許容範囲を決め、バランスよくインデックス投資をするようにしましょう。
❸ 購入するインデックスファンドを選ぶ
次にアセットロケーション(投資のポートフォリオ)が決まったら、早速インデックスファンドに投資してみましょう。
証券会社の中には同じカテゴリの中に複数のインデックスファンドがあるので、始めの頃は迷ってしまうかもしれません。
ただ、もしも間違えて購入しちゃったとしても、どのインデックスファンドも同じ経済指標で連動しています。
不利になり得ることはないので、安心してください。
ポイントは、純資産総額、手数料などが、ファンド保有において損にならず、コストパフォーマンスがいいファンドを選ぶのがコツ。
❹ 定期的にリバランスを行う
最後にリバランスです。
株式、投資信託、債券など、価格が上下することにより、始めに決めていたポートフォリオを元の状態に戻すことを指します。
また、特定の投資対象が上場する場合、もしくは下降していく場合には、リバランスを行うことでマイナスに働くこともあります。
このリバランスは、少なくとも半年に1度は確認することが大切です。
外国株式インデックスファンドは原則、中長期投資なので、一度購入したら年単位で保有することが当たり前です。
特に複数のインデックスファンドを保有している場合には、必ずリバランスを取りましょう。
インデックス投資は安定して投資する商品なので、大きなマイナスになることは稀です。
ただ、定期的に「自分の資産は増えているのか?減っているのか?」毎日のようにチェックすることがお金に愛される秘訣でしょう。
1802年から2003年までのスパンでみると株式は60万倍に膨れ上がった。
キャッシュを永続的に生みだす企業の株を長く保有し続けること。
その配当分を再投資に回すこと。
この単純な投資原理こそが最大の利益を生む。