『短期投資』と『長期投資』の違いとは?それぞれのメリット・デメリットをご紹介

  • 短期投資と長期投資、何が違うの?
  • 初心者はどちらからやればいいの?
  • オススメの証券口座も知りたい!!

こんな風に、「投資には興味があるものの、短期をやればいいのか?長期をやればいいのか?」と悩みを抱え、一歩踏み出せない方は多いのではないでしょうか。

実際に日本では「投資って何からどう始めていいか分からない…」という方が非常に多く、自分で調べず、他者の言うまま丸投げしてしまう方も少なくありません。

そこで今回は、投資初心者に向けて、『短期投資』と『長期投資』の違いや、それぞれのメリット・デメリットについてご紹介させて頂きます。

まずは自分自身で投資の基本的な知識や知恵を得てから、投資をするようにしてください。

では早速ですがまいりましょう!

短期投資とは?

短期投資とは、株が値上がりしたらすぐさま売却する投資方法です。

手法はデイトレード、スイングトレードなどがあり、「短期で値上がりする銘柄を見つけること」「売り時を逃さないこと」がポイント。

最近は投資をする人口が増えてきたため、長期投資だけではなく、短期投資を始める方も増えてきました。

とはいえ、短期投資は知識や経験が無ければすぐ負けてしまうので、まずは少額から始めるようにしてください。

長期投資とは?

長期投資とは、将来の成長を予測して値上がりを待つ投資手法です。

特にインデックスファンドであるETFなどが挙げられ、個別銘柄ではなく経済指標に投資するケースが多いです。

長期投資は成長を予測できるかどうかがポイントです。特にIT、テクノロジー、通信、ヘルスケアの分野が人気。

複利効果や資産分散によって、安定した収益が得られるとあって、初心者に一番オススメの投資方法になります。

短期投資と長期投資の違いとは?

ではもっと詳しく、「短期投資」と「長期投資」の違いをお伝えします。

短期投資の特徴

短期投資では、安く買って高く売ることを何度も繰り返し、その差益で利益を上げていきます。

保有している金融資産が自分が設定した目標まで値上がったら売却し、値下がりしている金融資産を買ってまた売るという流れです。

早い人は前場で購入して、後場で売却。もしくは、1ヶ月〜半年くらいのスパンで売却する投資方法が長期投資です。

ポイントは、何かしらの目標価格を設定し、それを達成したら売却するケースが多いです。

長期投資の特徴

一方長期投資では、何十年と将来的な成長を予測して、銘柄を保有し続けます。

その銘柄の価値が何倍も膨らんだタイミングで売却する。もしくは、配当とういう形で収入を得ることもできます。

例えば、「この会社伸びるかも」と思えば購入し、この会社が5年後、10年後、20年後には、会社が大きくなり利益も10倍20倍になります。

もしかすれば、100倍になることだって株の世界ではあり得ます。

つまり、会社の利益や規模が大きくなればなるほど、株価が大きくなる。これこそが長期投資の醍醐味と言えるでしょう。

長期投資の例

スティーブ・ジョブズが創業したアップルを例に長期投資のメリットを少しご紹介します。

アップルは20年前は知名度の低い会社でした。

ハードの部分であるデザインは良かったものの、ソフトの部分でマイクロソフトに負けていました。

ただ、今や世界一といっても過言ではない会社に成り上がり、世界1位の時価総額です。

そして、もしも2001年にAppleに100万円を投資しておけば、現在4742万円になっていた訳です。

これが長期投資です。

株式投資は将来の成長期待に対して投資するものなので、会社が成長し続ければ株価も連動し上昇します。

あなたが20年前にアップルに投資していれば、億万長者になれていたかもしれません。

長期投資のメリット・デメリット

長期投資のメリット

複利効果を存分に使える

長期投資の醍醐味は、複利の力を使って元本を大きくしていけるところがメリットの一つです。

複利とは、元本によって生じた利子を次の元本に組み入れ、元本共に利子にも次第に利子がついてくること

つまり、元本の金額が大きくなるにともない利子も増え、一石二鳥でお金が増えていくことを複利効果といいます。

例:複利効果

例えば、100万円を年利3%で運用すると、その年の利益は3万円になります。

そして、翌年103万円を年利で3%で運用すると、次の年の利益は3万9百円になります。

もしも、100万円を年利3%で10年間運用すると、134万3千9百14円得られます。

100万円を投資としているだけで、利益を得られますから知識があるか無いかの差だけです。

長く運用すればするほど効果が高まりやすいので、一歳でも若いうちから投資を始めることをオススメします。

リスクを抑えられる

長期投資はリスクを抑えながら投資できるため、時間の経過と共に小学ですが右肩上がりに資産が増えていきます。

また、長期投資は大きな損失を被らないように、様々な銘柄に投資をして、リスクヘッジすることがメリットです。

例えば、資産クラスの分散、銘柄の分散、時間の分散をして、振り分けましょう。
短期投資・長期投資

長期投資のポイント

  • 資産クラスの分散

株式、投資信託、不動産投資、金、仮想通貨

  • 銘柄の分散

投資先会社の分散、物件を分散、経済指標(ETF)分散

  • 時間の分散

投資タイミング(購入時期・売却時期)

このように長期投資では、自分の資産額に応じて分散できるところがメリットです。

頻繁に株価を見ないでいい

株や為替(FX)の短期投資では、常に変動し続ける値動きに注視して対応していくことが求められます。

一方の長期投資では、一度投資先にお金を振り込めば、極論あとは時間が経つのを待つだけです。

特に本業を持つ会社員の場合、年中チャートを見る時間はありませんから、一番オススメの投資方法です。

とはいえ、週に数回ほど見た方が、「こんな風に投資すると、収益が上がっていくんだ〜」と学べるので、意識してチェックしてください。

精神的に楽に投資ができる

投資と聞くと、「詐欺なんじゃいの?」と未だに投資の話を聞くと、怪しいという認識を持つ方が日本人には多いです。

それもそのはずで、銀行や投資信託などの機関投資家は、あえて一つの会社の銘柄を釣り上げ、そこから高く売り抜けるという手法を使っていたりします。

短期投資は個人投資家の多くは機関投資家に振り回され負けてしまうケースが非常に多いです。

とはいえ、長期投資であれば日々の値動きに一喜一憂する必要がなく、精神的にも安定して投資ができるので、初心者は長期投資が一番オススメです。

長期投資のデメリット

短期的に利益は得られない

長期投資は、年間を通しての長期運用なので、数ヶ月といった短期では利益を得られません。

ただ、不動産投資などでは居住してくれる人がいる場合は翌月からでも家賃収入を得られます。

とはいえ不動産投資の場合、何千万円とローンを組み、これを購入費用に当てあることが一般的です。

なので、不動産投資で大きな利益を得るには、投資額を家賃収入で回収できた後なので長期投資の部類に入るでしょう。

将来の予測が一切できない

長期投資は数年、数十年先の予測のもと投資するため、リターンを得るまでの投資期間が非常に長いです。

とはいえ、一年先のマーケットの動向であれば予測できますが、数十年先の未来は誰も分かりません。

というのも、投資している銘柄の会社の利益が落ちてしまったり、その国の経済指標が下がったり、戦争が起きてしまうこともありえます。

ですが、外国株式インデックスファンドである、S&P500などの投資信託であれば、一度下がっても右肩上がりに推移していく傾向があります。

なので、初心者から投資を始める方は、外国株式インデックスファンドが一番オススメです。

運用コストが非常に大きい

長期投資の場合、何かしらの金融商品を保有しているだけでコストが掛かってしまうのが実際のところ。

というのも、個人投資家から預かった資金をファンドが運用するため、ファンドマネージャーの管理費がかかってくるのです。

運用費用については会社によって異なりますので、どのファンドを利用して長期投資するかは、見極めてから始めましょう。

名の知らない証券会社よりも、大手の「SBI証券」「楽天証券」は失敗することがまずないので、両方とも登録しておきましょう。

失敗するとお金と時間の損失が大きい

長期投資の場合、10年スパンで長期運用するので、もしも投資で失敗してしまうと、時間とお金の損失が非常に大きいです。

つまり、10年間の時間とお金を捨ててしまったと一緒です。

すると、「この期間に、他の銘柄に投資しておけばよかった…」ということになりかねません。

とはいえ、週に1度は投資した銘柄のチャートをチェックする癖を付ければ、投資信託で失敗することはまずないでしょう。

もしも不安な気持ちがあるなら、投資本、セミナーで勉強したり、メンター、パートナーなどに相談してみることをオススメします。

短期投資のメリット・デメリット

短期投資のメリット

短期間に利益が上げられる

短期投資のメリットは、1日、数日、1週間で利益を上げられるところです。

マーケットは数秒、数分でチャートが変動するので、値動きがあれば利益を出すチャンスがあります。

短期投資の場合、比較的に景気動向に左右されないので、投資家達の心理を理解して取引すれば利益は出ます。

とはいえ、テクニカル分析をしなければ、相場では勝てないので圧倒的に学ぶ必要があります。

損失発生を抑えられる

短期投資では、数秒、数分で市場が動くので、些細な変化に気づくことができれば、損失を少額に抑えられます。

反対に利益のチャンスを嗅ぎ分けられるようになれば、短期間で利益を上げられます。

とはいえ、株などの短期投資はセンスや適性などもありますから、あまりオススメできない投資方法と言えるでしょう。

短期投資のデメリット

売買手数料が掛かる

短期投資のデメリットは、短期間に何度も売買を重ねるので、その分の手数料がかかってしまいます。

そのため、利益の幅が小さい場合、手数料が多く結果的に儲からないケースもあるので要注意です。

損失が膨らむ可能性がある

短期投資では何度も損失を抱え、ロスカットできずに塩漬け状態に陥ることもあります。

人は損失が出ると「これくらいならまだ大丈夫」と思いながら、さらなる損を出す生き物です。

特に短期投資は精神的なダメージが強い投資方法なので、初心者にはあまりオススメできません。

時間がないと短期投資は不利

短期投資は一瞬の迷いから、損を被ってしまうシビアな投資方法です。

日々の株価の変動を確認しなければならず、時間がないと不利になってしまいます。

利益が株価の上下に左右されやすいので、リスクが非常に高い投資方法と言えます。

初心者は長期投資から始めることをオススメします

投資初心者は短期投資をやらない方がいい

投資を始めたい人にオススメなのは、断然長期投資がオススメです。

なぜなら、会社員をやりながら投資をするとなると、数分単位で変動を見極め売買する必要がありリスクでしかないからです。

とはいえ、自営業で在宅ワークメインのお仕事をされていて、証券取引所の時間に合わせて都合が取れる方は短期投資をやってもいいかもしれません。

ですが、短期投資はある程度の値動きのある銘柄を狙うので、株価の上昇・下落が大きく精神的にもキツイのでリスクが高いと言えるでしょう。

長期投資は堅実に資産を増やせる

長期投資であれば、5年、10年スパンのロングタームで考えるため、数週間から数ヶ月の頻度でチェックするだけで大丈夫です。

会社員をやりながらも堅実に資産を増やすことが可能なので、一般の人は長期投資が断然オススメです。

それに投資信託という経済の指標(ETF)に投資すれば、確実に利益を得られるので、非常にリスクが低いと言っていいでしょう。

まとめ:「短期投資」「長期投資」の違いやメリット・デメリット

今回は、「長期投資」「短期投資」の違い、それぞれのメリット・デメリットについて詳しくお伝えしてきました。

投資初心者は短期投資はリスクでしかないので、まずは試しに長期投資を始めてみてください。

また、長期投資と短期投資共に、NISA口座で資産を運用できるので、税制優遇制度を上手に利用しましょう。

最近は投資をする日本人の割合が年々増えていますので、あなたも乗り遅れないようにチャンスをモノにしてください。

長期投資初心者にオススメの証券会社をご紹介

長期投資にオススメ【SBI証券】

長期投資でオススメの証券会社として、「SBI証券」があります。

すでに『550万口座』を突破しており、投資信託の取り扱いも『2,680本以上』で、ノーロード商品(販売手数料無料)は『1,300本以上』にのぼります。

紛れもなく日本でNo.1の証券会社といえるでしょう。

また、SBI証券では「パワーサーチ」という検索機能があり、銘柄選びを簡単に行えるとあって、投資初心者でも簡単に投資信託ができるところが魅力的です。

それに加えてスマホ専用の投資信託サイトも提供されており、ランキング情報、取引、検索など様々な情報を入手できます。

他には、「SBI-ファンドロボ」というロボアドバイザー、100円から積立可能な投資積立、信託の保有金額に応じてTポイントがもらえる「投資マイレージサービス」などがあります。
長期投資と短期投資におすすめの証券口座

ポイント:SBI証券

  • 投資信託の取扱数「2,680本」
  • ノーロード商品「1,300本」
  • パワーサーチ機能
  • ランキング機能
  • SBI-ファンドロボ
  • 100円から積立可能
  • 投資マイレージサービス

投資を始めるなら、必ずSBI証券には登録しておきましょう。

長期投資にオススメ【楽天証券】

長期投資でオススメの証券会社として、「楽天証券」があります。

2021年現在まで約『500万口座』を突破し、特に若い男女に大人気のネット証券です。

投資信託の取扱料は全て無料で、かつ投資信託の取扱数は『2,600本』でノーロード商品(販売手数料無料)は『1,000本以上』にのぼります。

特に楽天証券は、投資信託の残高に応じて楽天スーパーポイントが貯まる「ハッピープログラム」や「資産形成ポイント」など、多彩なポイントプログラムがあるのが特徴的です。

それに加えて、投資一任型のロボアドバイザー「楽ラップ」が、資産運用や運用コースの提案をしてくれるので、初心者でも気軽に投資を始められます。

その他には、毎月100円から利用できる投信積立だったり、他社に預けている投資信託を楽天証券に移管できる「振替サービス」なども大人気です。
長期投資と短期投資におすすめの証券口座

ポイント:楽天証券

  • 投資信託の取扱数「2,600本」
  • ノーロード商品「1,000本」
  • ハッピープログラム
  • 資産形成ポイント
  • ロボアドバイザー「楽ラップ」
  • 100円から投資積立可能
  • 振替サービス

SBI証券には劣るものの、楽天経済圏でポイントを貯めている方も多いので、「SBI証券」と「楽天証券」の両方を登録しておくことをオススメします。

長期投資にオススメ【SMBC日興証券】

長期投資でオススメの証券会社として、「SMBC日興証券」があります。

SMBC日興証券は、国内5大証券の一つに数えられる国内トップクラスの規模の証券会社で、オンライン取引(ダイレクトコース)と窓口取引の両方が可能です。

特に窓口取引ではSMBC日興証券が利用者に変わって代行運用してくれる、「日興ファンドラップ」を利用することができます。

ちなみに、ダイレクトコースの投資信託の取り扱い数は『1,049本』で、ノーロード商品(販売手数料無料)は『636本』となります。

また、投資積立では1000円から利用できる、「投信つみたてプラン」が初心者からでも手軽に投資ができるとあって大人気でです。

ただし、「SBI証券」と「楽天証券」に比べると、投資信託の取り扱い数や最低投資資金など、相対的にはサービス内容は落ちるのが現実です。

ですが、購入手数料が必要な商品でも「投信つみたてプラン」を利用すれば、申込手数料が1.1%(税込)になります。

そして、三井住友銀行と連携している、「バンク&トレード」を利用すれば、毎月10万円まで申込手数料が無料になります。

それ以外にも、「fund eye Plus」というポートフォリオの管理サービス、銘柄選定、簡単積立シミュレーション、投資信託の基準価格、分配金の通知を知らせてくれる「投信メールサービス」などもあります。
長期投資と短期投資におすすめの証券口座

ポイント:SMBC日興証券

  • 投資信託の取扱数「1,049本」
  • ノーロード商品「636本」
  • 投資積立では1000円から
  • 投信つみたてプラン
  • バンク&トレード
  • fund eye Plus
  • 簡単積立シミュレーション
  • 投信メールサービス