- ピラミッディング手法って何なの?
- 難平(ナンピン)とは何が違うの?
- 具体的な使い方を教えて欲しい!
本記事では、FXのピラミッディング手法のメリット・デメリット、具体的な使い方について詳しく解説していきます。
今までFXで負けていた人は、ローソク足や短期足ばかりに注目し過ぎていたのかもしれないので、この機会にもう少し中期的な目線でチャートを見るきっかけにしてください。
では早速ですがまいりましょう!
簡単に読む目次
FXで使われるピラミッディング手法とは?
ピラミッディング手法は、名前の通りピラミッドのようなトレード手法です。
では、なぜピラミッドと言われているのか?
それは同じ通貨のポジションサイズが徐々に小さく重なっていくため、俯瞰して見るとピラミッド(三角形)のように見えるからです。
順張り目線で同じ方向にロット数を徐々に減らしながら、エントリーを重ねていくイメージが分かりやすいと思います。
ピラミッディング手法の特徴はトレンド方向に、順張り目線で押し目・戻しでエントリーします。
ポジションを保有したまま、次の押し目・戻しで追加のエントリーを重ね、徐々にロットを減らす(ポジション量)を落としていきます。
上記のチャート画像は、上昇トレンド中に押し目買いをしながら、ピラミッディング手法を行なった例です。
自身が長期足を見て「上昇トレンドがくる」と判断した場合、押し目で徐々に枚数を減らしながら買いを入れていきます。
一方で「下降トレンドがくる」と判断した場合、戻しで徐々に枚数を減らしながら売りを入れていきます。
これが具体的なFXのピラミッド手法です。
ピラミッディング手法と難平(ナンピン)の違いとは?
では次に、ピラミッディング手法とナンピンの違いについて、詳しく解説していきます。
ピラミッディング手法
ピラミッディングは、自分がイメージしている通りに上昇トレンド、下降トレンドでポジションを積み増ししていくトレードスタイルです。
つまり、上がっている通貨を徐々に買い増ししていく。下がっている通貨を徐々に売っていくのがピラミッディング手法です。
難平(ナンピン)手法
一方でナンピンの場合、買ったタイミングでチャートが下がったら買い増し、売ったタイミングでチャートが上がったら売り増しを行います。
具体例:上記の画像参考
例えば、ドル円相場で現在のレートが110.000円の場合と仮定します。
110.000円から109.900円に落ちてきたところで買いましたが、どんどんチャートが下がってしまい、109.800円になってしまいました。
109.800円でも買いを入れ、109.900円と109.800円両方の買いポジョンを保有します。
2つ目の買いエントリーポジションの利益が増えれば、1回目のポジションの損失が減り平均取得単価が下がります。
そこで2つのポジションを相殺決済すれば、利益だけ残ります。これがナンピン手法です。
チャートは急に大きく下げたら多少なりとも戻ってくるので、109.800円の買いポジションで利益が出れば、109.900円の買いポジションとの相殺決済で利益を出せるのです。
(※ナンピンはうまくいく時とうまくいかない時があるので要注意)
ピラミッディングはチャートの方向に順張りで、有利なポジションを積み重ねていく手法。
「波」を取りにいくイメージ。
ナンピンはポジションが不利になった状況で、不利なポジションを積み重ねていく手法。
「ローソク足」を取りにいくイメージ。
どちらにも一長一短はありますから、「どっちが良い、どっちがダメ」というのはありません。
ですが、ナンピンをする人は少なく、一般的にはリスクが高いと言われています。
FXのピラミッディング手法のメリット・デメリット
では次に、ピラミッディング手法のメリット・デメリットについて触れていきます。
ピラミッディング手法のメリット
リスクを減らしながら最大の利益を享受できる
FX初心者はつい最大レバレッジを利用して、ワンショットワンキルという形でトレードしがちです。
なぜなら、「いち早く資金を増やしたい」という気持ちがあるからです。
ただ、これだと相場の思うツボです。
ピラミッディング手法は、チャートの波を狙って利益を増やしていくため、限られた枚数の中でリスクを分散させながらポジションを持ちます。
例えば、
具体例
あなたが100万円でトレードする場合、最大20万通貨使用可能です。
FX初心者はここで10万通貨、20万通貨でトレードして、精神的に疲弊してしまいます。
ですが、ピラミッディング手法であれば、
- 1回目5万通貨
- 2回目4万通貨
- 3回目3万通貨
- 4回目2万通貨
- 5回目1万通貨
このように、ポジションを分散させ、トータルで利益を増やしていきます。
つまり、FXのピラミッディング手法では、スキャルピングのように一瞬で利益は出ないが、リスクを抑えながら確実にプラスの利益を出せる方法と言えるのです。
特に秒スキャで疲弊されている方は、中期的に相場を見て、ポジションを分散させながらトレードすることをオススメします。
精神衛生的に良いトレードができる
FXで利益を上げるためには、極力感情を抑えて冷静に取引することが利益を出す秘訣です。
負けた時に取り返そうとしたり、損切りするところを放置して大きな損失を抱えながらでは結果は出ません。
特に初心者はポジポジ病に陥ることがよくあり、無茶なトレードが増えてさらなる損失を出してしまうケースが多いので注意しなければいけません。
ですがピラミッディング手法であれば、エントリーポイントを厳選し1つ目のポジションで利益が出た後に追加のポジションを保有していきます。
つまり、本当にチャンスと言えるような局面まで待ってエントリーし、ロットを極力落とした状態で追加のポジションを入れていくため精神的に物凄くトレードがしやすいのです。
利益が出るまでは待たなければいけませんが、ロットが低いため値動きに振り回されませんし、追加でポジションを持つ時に利益が出ている状態なので初心者にオススメの手法です。
兼業トレーダーにもってこいの手法
ピラミッディングはスキャルピングよりも時間軸が長く、本業を持つトレーダーにとって一番最適なトレードスタイルです。
というのも、ピラミッディングは基本的にトレンド方向にポジションを追加していくので、数日〜数週間という中長期で取引を重ねていきます。
先述でもお伝えしましたが、ピラミッディング手法はローソク足ではなく波を刈り取りにいくので、うまくいけば100pips前後の利益を獲得することも可能です。
4時間足でトレンドを把握し、30分足、15分足前後でサポートされている抵抗線を目安に1度目のエントリーをします。
1度目のエントリーの損切りは5pips前後が目安で、抵抗線から反発しなければ、損切りして再度入り直すのもアリです。
(資金量のある方はナンピンを使用し、資金量でカバーされる方もいらっしゃいます)
そして、10〜20pipsの利益が乗ってきて押し目が出てきたら、そこで2度目のエントリー。そしてブレイクで押し目を作ったら3度目のエントリーといったイメージ。
完璧にトレンドに乗れなくても、1,2度目のエントリーでファンダメンタルズ的な要素などから大きくブレイクした場合、状況に応じて利益を確定しても大丈夫です。
ピラミッディングは本業で忙しい会社員、事業主、主婦、学生にオススメの手法なので、一度試してみてはいかがでしょうか。
ピラミッディング手法は他の金融商品にも応用が可能
ピラミッディング手法のコツを掴めば、一つの通貨ペアだけでなく、様々な通貨ペア、指数、仮想通貨などと裾野を広げることが可能です。
なぜなら、ピラミッディングは一定の法則があるからです。
その法則さえ自分なりに確立させてしまえば、「こうなったらこうする」というルールができあがり、他の金融商品にも応用が可能になります。
するとチャンスの時だけトレードができるようになり、ますます資産形成速度が上がるでしょう。
例えば、あなたが押し目買いが得意な人であれば、ドル円相場でチャンスがない場合、ユーロドルでピラミッディング。
もしくはドル円、ユーロドルどちらもチャンスがない場合、ビットコインでピラミッディングといったイメージです。
スキャルピングの場合は通貨ペアの値動きの癖があるため、なかなか他の通貨に応用できませんが、ピラミッディングであればチャートの波を刈り取りにいくので様々な金融商品に応用可能です。
相場で勝つには一つの市場に絞るよりも、複数の市場を見ながらチャンスの時だけトレードした方が効率的に利益を伸ばせるので、応用可能なピラミッディング手法は最も合理的な手法と言えるでしょう。
ピラミッディング手法のデメリット
待てない人は利益が伸ばせない
FXトレードは「待つのが仕事」といっても過言ではありません。
特にピラミッディング手法のような中長期のトレードスタイルの場合、待つことができなければ利益が伸ばせないので、せっかちな性格の人は厳しいです。
なぜなら、ピラミッディングは一つ目のポジションで利益がのっていることが大前提の手法だからです。
低ロットで入った1つ目のポジションで利確してしまえば、2回目のエントリーができないので、待てない人はピラミッディングは向いていないかもしれません。
とはいえ、1度目のエントリーで利確することが上手なら、その1度目のエントリー時にロットを上げてワンショットワンキルの分スキャが向いているかもしれません。
一方でちゃんとエントリーしてから待つことができる人であれば、ピラミッディング手法がハマる確率が高いです。
外的要因から大きな損失を被る可能性が高い
ピラミッディングのデメリットの一つとして、一気に大きな損失を被る可能性が高い点が挙げられます。
というのも、為替相場はランダムにチャートが動いているので、上手にピラミッディングを形成し利益を積んでも、一度の外的要因からピラミッドが崩れることもよくあるからです。
例えば、
- 経済指標発表時
- 要人発言
- 世界的な事件・事故
などの事象から突発的にチャートが動くことがたまにあります。
すると、一気にチャートが逆行し、全てのポジションで損失を被ることもあるのがピラミッディング手法のデメリットです。
なので、もしもピラミッディング手法をFXでやるなら、スキャル気味のピラミッディング手法、もしくはデイトレード〜数日程度のピラミッディング手法が最適です。
数週間〜数ヶ月といったスイングトレード気味のピラミッディング手法は、なかなか難しいので初心者にはお勧めしません。
損切りができないと一気に大きな損失を被る
ピラミッディングは、徐々に利益を積んでいく手法なので、為替レートが大きく逆行してしまえば、その分のポジションから順番に損失が膨らんでいってしまいます。
とはいえ、ピラミッディング手法は、損失額より利益額が上回っていれば、相殺決済することで利益を獲得することができるので、一つのポジションで損失が出ていてもあまりリスクはありません。
ですが、人は「せっかく時間をかけて利益を積んだのだから、ちょっと損が膨らんでも、待っていればまた利益になるはずだ」と考えてしまうのが人間です。
これが自分が決めたトレードルール上であれば問題ありませんが、ルールから逸脱し、損切りラインを割っているのに損切りしない場合は超危険です。
損切りできないままズルズルチャートが逆行してしまうと、2つ目のポジション、3つ目のポジション、4つ目のポジションと損失を被り、最終的にはプラスマイナスゼロ、もしくは自暴自棄に陥って大きな損失で終わることもあります。
人は利益が乗った状態だと損失を抱えている場合の2倍以上バイアスが強くなるため、「せっかく我慢して増やした利益なのだから、もう一度戻る」と相場に自己都合を押し付けてしまうのです。
ピラミッディング手法で利益を上げるには、しっかりと損切りラインを守り、上手に自分の感情をコントロールすることを意識しながらトレードしましょう。
無理にポジションを追加しようとしてしまう
ピラミッディン手法で1つ目のエントリーが上手くいくと、2つ目のポジションはどこにいれようかな?とバイアスがかかり無理にポジションを追加してしまうのが人間の性。
「ここが押し目だ」と思っても、ただの調整であったり、騙しの場合も多々あるため、そこで引っかかって追加エントリーしてしまう方も少なくありません。
意外と押し目というのは、時間軸によっても異なりますが急にチャートが暴騰・暴落した後に、レンジ相場を形成しながら少しずつ押し目ができることがよくあります。
なので、焦って無理にポジションを追加しようと考えず、待って待って待って待ったタイミングでやっとの事でエントリーするくらいが丁度いいです。
先述でもお伝えしましたが、FXでピラミッディング手法を上手に活用できる人というのは、待つことができる人が挙げられます。
FXのピラミッディング手法の具体的な使い方とは?
FXで使われるピラミッディング手法は、利益が増えてきたらさらにポジションを追加し、より大きな利益を狙う時に使われます。
ここでは、ピラミッディング手法の具体的な使い方について、解説していきます。
例えば、あなたが100万円でトレードしていると仮定し、国内FX会社を利用している場合最大で20万通貨で取引可能です。
まずは、4時間足で大きな陰線を確認し、サポートラインからの反発を狙って、相場の雰囲気を見ながらさりげなく5万通貨で1つ目の買いエントリー。
次に一つ目の買いエントリーが上手くいき、利が乗ってきたら2つ目のポジションを追加していきます。
目安は一つ目のポジションから10pips前後離れた押し目が理想的です。
チャートが直近高値を超え、1時間足、30分足でチャートを見て、高値を超えそうだと判断したら、2〜5万通貨でエントリー。
そして、チャートが上昇し、さらに押し目を作ったらそのタイミングで1〜2万通貨前後でエントリー。
そして、4時間足を見て数ヶ月前の直近高値を更新しない動きだと判断したら、全てのポジションを決済して利確しましょう。
このようにFXでのピラミッディング手法は、4時間足の一つの波を刈り取るイメージで、短期足に落とし込んでエントリーする流れが基本です。
当然今回紹介したチャート通りにはなかなかいきませんので、状況に応じてロット数やエントリータイミングを見極めることが大切です。
また、移動平均線などのツールを使用してトレンドを把握する方もいらっしゃるので、使用するか否かどうかは各々で判断してください。
まとめ:FXのピラミッディング手法は優秀
FXのピラミッディング手法は、精神衛生的にも楽でリスクの低い手法です。
特に会社員の方、事業主の方、主婦の方、学生の方など、何かしら本業を持っている方は、
中長期的にチャートを見てトレードすることをオススメします。
また、秒スキャや分スキャなどのスキャルピングで苦労されている方も、この機会にピラミッディング手法を試してみて、新しい手法の開拓をしてみてはいかがでしょうか。
為替相場では常にレンジを形成していますが、チャートの波が出るということは、そこには必ずチャンスがあるという証拠です。
ピラミッディング手法では上手に波を刈り取る意識で、チャートを俯瞰してみることができれば、リスクを抑えつつ最大の利益を享受できる優秀なトレード手法です。
この手法は為替相場だけではなく、株式投資や仮想通貨の相場でも役に立つ投資の基本なので、この機会に少額でピラミッディングを試してみてはいかがでしょうか。
多くの現役トレーダーに重宝されるFX会社を紹介
では最後に、FXトレードで一番肝心な証券会社選びについてお伝えします。
やはり証券会社によって特徴は異なるため、証券会社選び一つとっても勝率に大きく影響を与えます。
特にFX初心者の方は、下記のポイントを考慮して選ぶことをオススメします。
FX会社を選ぶポイント
- 大手FX会社・大手証券会社を選ぶ
- スプレッドが狭い(手数料が安い)FX会社を選ぶ
- 口コミ・評判のいいFX会社を選ぶ
- 約定率の高いFX会社を選ぶ
- 海外FX会社は怪しいところが多いので要注意
- 有名なFXトレーダーが使用している業者を選ぶ
- キャンペーンが充実しているFX会社を選ぶ
などが挙げられます。
大手で知名度が高く、口コミ・評判の良いFX会社はトレードがしやすいので、これは間違いありません。
一方で知名度が低く、利用者が少ないFX会社はサービス提供力が低いので、あまりオススメしません。(海外FX口座は尚更です)
下記では、大手FX会社を厳選して3社紹介します。
DMM FX
> DMM FX
- FX初心者から上級者、幅広く選ばれているDMMFX
- 「もちろんスマホからでも取引可能」アプリで楽々トレードできる
- 世界第2の取引量を誇る会社なので、信託銀行で安全に管理
DMM FXは国内ナンバーワンのFX口座数を誇り、2020年のデータでは“800,000口座”を誇っています。
初心者トレーダー、会社員、主婦、大学など、多くの人選ばれ、一番人気のFX口座と言えるでしょう。
また、多くの有名なトレーダーもDMM FXの証券口座を利用してトレードしているので、一番オススメです。
FXで1日1万円を稼ぎたいなら、入金時に数十万を入れ、ほどよい緊張感を保ちながらFXに臨んでみてください。
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このように思い、本記事まで辿り着いた方は多いのではないでしょうか。
ピラミッディング手法は、FXや株でよく使われる手法なので習得しておいて損はありません。