- FXの目標設定の仕方を教えて!
- 毎月の利益目標って決めちゃダメ?
- 何を基準にして目標立てればいい?
こんな風に、月次や年次目標を立てたいけど、何を基準にどう目標設定すればいいのか?分からない方は多いのではないでしょうか。
というのも、利益目標を掲げてしまうと、「今月はあと数万円…」というバイアスがかかり、無理なトレードをしがちです。
すると、逆に損が膨らんでしまい、目標達成どころかマイナスになってしまうケースも良くあることです。
そこで今回は、「月に〇〇円稼ぐ」「月に〇〇pips取る」といった目標設定を掲げている人に向けて、それが間違っている理由について詳しく解説します。
この機会に何を基準に目標設定すればいいのか?参考にしてください。
では早速ですがまいりましょう!
簡単に読む目次
世間一般的なFXの目標設定とは?
一般的なFXの目標設定は、具体的な数字に落とし込んでビジネスのように考えている方が多いです。
例えば、
- 毎日平均5万円を稼ぐ
- 月に100万円の利益達成
- 年間1000万円の利益達成
- 月に100pipsを取ること
- 年間1000pipsを取ること
などが挙げられます。また、数字以外にも、
- 高級車を購入するために頑張る
- 一戸建てを購入するために頑張る
- 世界一周をするための費用を稼ぐ
- 会社員から抜け出すために稼ぐ
- 専業トレーダーになるために稼ぐ
などなど、具体的な目標を達成するための、一つの手段として考えています。
世間ではこのような目標を立てることが成功するための条件と言われていますが、これは投資やFXトレードの世界では邪魔になります。
なぜなら、ビジネスの世界と投資やトレードの世界では、全く考え方が異なるからです。
例えば、「今日はあと数万円で達成だ!負けてもいいか直感でやってみよう」みたいなバイアスがかかり、自分が決めたルールを勝手に破ってしまうことがあるのです。
FXでは目標を具体的に作れば作るほど、無茶なトレードをしがちになります。
なので、FXで具体的な目標は逆に邪魔になり墓穴を掘ることになるので、目標を立てることも大切なのですが、頭の片隅にそっと置いておくことの方が大切です。
相場の世界は思い通りに行かないことが多い
あなたがFXでどんなに具体的な目標設定をしたとしても、相場の世界はあなたの思い通りには動いてくれません。
1日5万円稼ぎたくても、1日中レンジ相場で全く動かない時もあれば、外的要因から、いきなりチャートが上下に動くことだってあります。
なので、
- いつまでに〇〇稼ぎたい
- いつまでに〇〇pips獲得したい
という目標をガッチリ決めると、柔軟に物事を判断できなくなり、自分が思ってもいないところでエントリーし、案の定負けてしまう確率が高いのです。
自分が「この手法であれば大丈夫」「根拠や優位性があるから大丈夫」と自己正当化してしまうのが人間です。
具体的な目標を決めれば決めるほど、「何か行動しなくちゃいけない」と焦りが生じてしまい、冷静な判断ができなくなってしまうのです。
FXの世界は待つことも一つのお仕事なので、「この相場は入ったら危ない」と思うなら、目標を無理に追わなくても静観することも大切です。
すると、静観していたことにより冷静に相場を見ることができ、結果的に予想以上の結果を得られるようになるのです。
相場の世界は思い通りには動いてくれませんから、具体的な目標達成を立てず、淡々とチャンスがあるタイミングでエントリーすることが勝てる秘訣です。
FXは目標設定を立てず人の心理に向き合うべき
何度もお伝えしますが、FXで具体的な目標設定はしてはいけません。
なんとなく目標設定を決めて、トレードの邪魔にならない程度に頭の片隅に入れておくようにしてください。
そして、一番大切なのは、自分の精神状況だったり、マーケット参加者のトレード心理を理解することです。
なぜなら、目標を立てることで精神的に追い詰められ、最適な心理状況を保つことができないと、他の参加者に出し抜かれてしまうからです。
相場の世界は心理ゲームなので、少しでも自分の心理状況が悪くなると、焦ってしまい冷静な判断ができなくなります。
そうすると、他の参加者が“待ってました”と言わんばかりに、あなたの弱みに付け込まれ、負けトレードが増えてしまうの本当に要注意です。
心理戦を有利に運ぶためには、自分が一番冷静でいるできであり、上手に感情をコントロールすることが結果を出す唯一の近道だと言えます。
FXは目標設定よりもトレードスキル向上に目を向かせるべき
FXで目標設定して、それ通りに行動してしまうと負けトレードが増えてしまうのが現実です。
なので、目標に目を向けるのではなく、「昨日の自分よりもトレード技術を向上させる」というような姿勢が大切になります。
というのも、FXをやっていると上がるか?下がるか?だけなので、つい数字ばかりに目が留まります。
ですが、これだと普通のトレーダーと一緒のマインドであり、普通ということは負けトレーダーになる確率が高い証拠でもあるのです。
どんな世界であれ非常識さのある人間が勝利を手にするのが現実です。
なので、数字目標に囚われず、自分の成長に囚われることが結果を出すことが近道であり、長期的に勝つためには必須な条件でもあります。
FXで目標設定している方は多いですが、いずれ負けトレーダーの仲間入りを果たしてしまうので、具体的な数字目標は立てないようにしましょう。
学んだことをアウトプットすることが大切
FXで目標設定をせず、自分のトレードスキル向上にフォーカスするとお伝えしましたが、そこでオススメなのが気付いたこと、学んだことをアウトプットすることです。
例えば、1日のトレードをブログやノートに書いて、同じ過ちを繰り返さないように改善点を見つけ試行錯誤したり、良いポイントを見つけたりして成長することが大切です。
- 「どんな相場の時にいくらポジションを保有したのか?」
- 「自分が決めていた損切りラインをちゃんと守れたか?」
- 「利確ポイントは適切であったか?もっと伸ばせたか?」
- 「エントリーしたタイミングは本当にベストだったか?」
- 「自分のルールを守ってトレードができたのかどうか?」
などなど、詳細に振り返ることで、次回のトレードの参考にし、トレードの内容が良くなるように自分と向き合うことが大切です。
これはいわゆる「PDCAサイクル」と言われるものです。
地道に検証と分析を重ねれば、自分の適した手法や心理を知り、徐々に勝率や利益を高められるようになります。
もしも、本業として会社員をやりながらFXをされているなら、平日に振り返るのは難しいかもしれませんが、メモなどに残すことはできると思います。
そしたら、週末にまとめて復習し、今日よりも明日、明日よりも1年後の自分が成長できるように努力することが結果を出す近道です。
FXで目標設定を立てるなら前向きになれる目標を
「FXで目標設定を立てない方がいい」という考えは、人それぞれ好みが分かれるかもしれません。
中には「自分は目標をきっちり立てることが結果を出す秘訣」と考えている人は、具体的な数字ベースで目標設定をしてもいいかもしれません。
とはいえ、目標を立てれば立てるほど、人間の脳にはバイアスがかかってしまうことを忘れないでください。
できれば、具体的な目標設定をしたら、それらのことを考えず、チャンスがある時に淡々とトレードするようにしましょう。
そうすれば、自ずと数字として結果がすぐ姿を現わすこと間違いなし。
もしもFXトレードで上手くいかない…という悩みを抱えているなら、この機会に目標設定を辞めてみてはいかがでしょうか。
まとめ:FXで目標設定を立てるより自己成長に囚われるろ
FXトレードを始めたばかりの方は、今回ご紹介したポイントを踏まえて日々のトレードをするようにしましょう。
では改めて“まとめ”をお伝えします。
まとめ:FXの目標設定の仕方
- 目標設定は脳にバイアスがかかる
- 数字目標は冷静な判断ができなくなる
- 勝ちトレーダーは目標を気にしない
- チャンスがある時にトレードをする
- 待つこともトレーダーのお仕事
- 過度な目標は心理状況が悪くなる
- 目標設定よりも自己成長に囚われる
「昨日の自分よりもトレード技術を向上させる」という目標設定は、一番自分を成長させてくれて、徐々に結果が出る唯一の目標設定方法です。
日々のトレードを研究しながらも、前向きにFXトレードへ向かえるように、自分なりの目標を設定してみてください。