今回は、バイイング・クライマックスというパターンについて解説していきます。
特にFX初心者・中級者の方は、理解されていない方も多いと思うので、この機会に学んで頂ければと思います。
ここでは、一流のトレーダーが「どのようにテクニカル分析をしているのか?」相場の見方について詳しく解説します。
本記事を読めば、「大局的に相場を見ることの大切さ」や「自分なりに相場をイメージすることの重要性」を理解できるでしょう。
ではまずは、バイイング・クライマックスの意味について紹介します。
簡単に読む目次
バイイング・クライマックスとは?
バイイング・クライマックスとは?
バイイング・クライマックスとは、英語で(Buying Climax)と言い、長く上昇傾向にあった相場の買いがピークに達する局面のことを言います。
特に強い相場では、さらに何かしらの強弱材料が出てきて、買い注文が殺到すると共に売りが踏み上げに追い込まれます。
売り上げが踏み上げに追い込まれると、損切りが損切りを呼び、さらにチャートが上昇して一気に1円2円と飛び越えていくのがバイイング・クライマックスの特徴です。
ちなみに、FXではバイイング・クライマックスは逆張りのチャンスと良く言われます。
ですが、相場の雰囲気を注視しないと逆を突かれてしまうこともあるので要注意です。
なお、反対に相場が弱気の時に起こるのが、セリング・クライマックスです。
セリング・クライマックスとは、長く下降傾向にあった相場の売りがピークに達する局面のことです。
バイイング・クライマックスの具体的な特徴
最後のトレンドに出てくる
バイイング・クライマックスは、数週間から数ヶ月の間に長期にわたりチャートが形成され、最後のトレンドに出てくるパターンです。
そのため、今までの数倍〜数十倍程度の破壊力があり、一瞬のうちに暴騰していく特徴があります。
グランビルの法則3番が働く場合
グランビルの法則とは?
グランビルの法則は、アメリカのジョセフ・グランビルというアナリストが編み出した投資手法です。
移動平均線と価格の関係を見て、エントリーポイントをパターン化した法則のことを指します。
今回はグランビルの法則については省略しますが、その中でも「グランビルの法則3番」が、バイイング・クライマックスの前兆を形成しやすいためチャンスになります。
グランビルの法則3番
グランビルの法則3番は、右肩上がりの移動平均線に沿って、上昇トレンドが形成されます。
移動平均線に触れようとしますが、なかなか触れずに反発して徐々に上がっていくパターンです。
オススメのエントリーポイントは、一度チャートが下がってきたタイミングで、押し目買いをすること。
一度バイイング・クライマックスが起こると、損切りを巻き込んで上昇していくので、移動平均線との乖離が激しくどんどんチャートが伸びていくのが特徴的です。
グランビルの法則4番が働く場合
グランビルの法則4番
グラビルの法則4番は、トレンドラインからブレイクしたチャートが短期間のうちに下降してくるパターンです。
(このチャートパターンは典型的なバイイング・クライマックスです)
この場合は、逆張りで売りを入れ、数時間ほど待っていれば自然と落ちてくる確率が高いです。
とはいえ、チャートが伸びてしまう場合もあるので、相場の雰囲気をチェックして、買い圧力が衰えたと判断したタイミングで戻り売りでエントリーしましょう。
バイイング・クライマックスになるまでの過程
結論バイイング・クライマックスは、大衆の心理が働いて起こるチャートパターンです。
まず始めに、大きく暴落・暴騰する前は、徐々にチャートの方向性が見えてきます。
トレンドの初期は情報を持っているお金持ち達が売買し、取引が始まります。(この時点では誰にも分からない)
次にその情報が機関投資家に渡ると、急に相場の雰囲気が変わり、チャートが乱高下しやすくなり方向性が見えてきます。
そして、最後に私達個人投資家がテクニカル分析・ファンダメンタルズ分析を行って売買を繰り返し、長いトレンドが形成されていくのです。
つまり、バイイング・クライマックスになるまでの過程は、“大衆心理によって暴騰・暴落が起こる”のです。
投資家達の心理過程
お金持ち→機関投資家→個人投資家→大衆(一般人)
という流れで情報が拡散するので、一般人が仕入れた情報ではもう遅いのです。
なぜなら、初期の段階で投資している方は、一般人が参入してきたタイミングで利益決済しているので、一般人は参入すると同時に損をしてしまうからです。
バイイング・クライマックスの兆候は、機関投資家が参入してたタイミングで「このあとは暴騰するかもしれない」と、チャートの雰囲気で判断できます。
年がら年中チャートに張り付いて観察していると理解できるので、バイイング・クライマックスが起こりそうなタイミングは特に注視しておきましょう。
バイイング・クライマックスが起こるタイミング
バイイング・クライマックスが起こるタイミングは、トレンドが終盤を迎えた時です。
こちらのチャートをチェックしてください。
下降トレンドが終わったタイミングで、一気にブレイクし数時間後にはバイイング・クライマックスが起こっています。
ポイントは、中長期でトレンドを把握し、「どのタイミングでブレイクするのか」「その後バイイング・クライマックスが起こるのか?」前もって予想しておくことです。
例えば、
先月と同じような下降トレンドが形成されてブレイクしたな。
先月も月末にバイイングクライマックスが起こったから、今月もくるかもしれない!
Twitterをチェックしていると月末に狩られているトレーダーが多い!
やはり、踏み上げ踏み上げで売りが切られているのかもしれない。
月末は注意しなければいけない!!
こんな風に、予測を立てると、逆にバイイング・クライマックスをチャンスにすることができます。
理解しているのとしていないのでは雲泥の差なので、この機会にバイイング・クライマックスが起こるタイミングを理解しておきましょう。
まとめ:バイイング・クライマックス
今回はバイイング・クライマックスの理解し、チャンスを得る方法についてお伝えしてきました。
改めて、まとめをお伝えします。
まとめ:バイイング・クライマックス
- 月末にバイイング・クライマックスが起こりやすい
- トレンドが終わるタイミングでブレイクすることが多い
- バイイング・クライマックスは大衆心理で作られる
- グランピルの法則が働く傾向がある
- バイイング・クライマックスにならず踏み上げになることも
相場の雰囲気だったり、チャートパターンや形状、チャート心理を理解することは非常に大切です。
FXは情報戦ですから、他の投資家を欺くためにも、どんどん新しい知識を吸収していきましょう。
そして、テクニカル分析、ファンダメンタルズ分析を徹底し、自分のトレードスタイルを確立させれば徐々に勝てるようになっていきます。
まずは勝率を上げられるように、コツコツトレードを意識して毎月利益を残せるトレーダーになれるように精進しましょう。
短期的には下降トレンドだけど、長期的なトレンドラインでは丁度線が重なるから、そろそろブレイクするかもしれない。
そして、その後バイイング・クライマックスが起こるかもしれないので要注意だな。