金融・経済がテーマの映画は、私達の知らない世界を教えてくれて、物凄くダイナミズムがあるもの。
特に証券会社やヘッジファンドで活躍する機関投資家達の攻防は、目が見張るものがあります。
最近はヘッジファンドの台頭で経営者や役員は、数百億円、数千億円という報酬を頂く方もいらっしゃいます。
現実世界では、なかなか見ることのできない世界を投資映画では、酸いも甘いも知ることができるのでとってもオススメ。
そこで今回は、未だ知ることのない、非日常体験を味わえるスリリングな投資映画8選をご紹介します。
簡単に読む目次
1. 投資映画「マネー・ショート 華麗なる大逆転」
「マネー・ショート華麗なる大逆転」は、2008年に起こったリーマンショックを実写化した、アメリカで公開された映画です。
ちなみに、本作は「世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち」というノンフィクションを原作としています。
監督はアダム・マッケイ、主演はクリスチャン・ベール。
その他にも、ブラッドピット、ライアン・ゴズリングなど、名だたるハリウッド俳優が出演しており、豪華は俳優達に驚くこと間違いなし。
作品の内容は、住宅ローンを含む金融派生商品(デリバティブ)の債務不履行(デフォルト)を4人のアウトロー達が見抜き、一攫千金をモノにするストーリー。
- 「メタル系鬼才トレーダー」
- 「怒れるトレーダー」
- 「反逆のトレーダー」
- 「伝説のトレーダー」
この4人が、それぞれ「クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)」取引でウォール街を出し抜く計画を立てます。
そして、リーマン・ショックでこの4人は大金持ちに…。投資初心者は「マネー・ショート華麗なる大逆転」を要チェック。
2. 投資映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は、いわばアメリカンドリームを掴むために、ウォールストリートで孤軍奮闘する証券マン達の成り上がりを描いた物語。
この映画は、ジョーダン・ベルフォートという相場操縦やペニー株のボイラールームの運営など、詐欺行為のために22ヶ月間投獄された男の回想録です。
主演はレオナルド・ディカプリオ。恋人はあのシーサイドスクワットで有名なマーゴット・ロビー。そして、監督は巨匠のマーティン・スコセッシ。
作品内容はとても刺激的で、金、ドラッグ、詐欺、女、人間味溢れる非常にエキサイティングな実写をもとにした映画です。
若干下品な表現も含まれていますが、我々の社会に警鐘を鳴らす映画なので、これから本格的に投資を始める方は見ておいて損はない映画の一つでしょう。
3. 投資映画「ウォール・ストリート」
「ウォール・ストリート」は、ウォール街に生きるトレーダー達の生き様を如実に表現した最高の映画です。
この作品のテーマは、「人生の師を事実上殺した者への復讐と父娘の確執の和解」がテーマ。
金融機関同士の戦い、裏切り、復讐、人間模様など、様々な描写がありグッと引き込まれるものがある。
ちなみにこの映画は、1987年に公開された金融サスペンス映画「ウォール街」の続編です。とはいえ、続編から見ても理解できる内容です。
主人公のシャイア・ラブーフ演じる若き金融マン VS ウォール街の黒幕マイケル・ダグラス演じるゴードン・ゲッコーとの戦いは実物です!
投資初心者は「こんな世界があるのか〜」と見聞を広げられると思うので、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
4. 投資映画「ハゲタカ」
「ハゲタカ」は2007年にNHKで放送されていたドラマの映画化で、ドラマの続編として4年後を舞台に製作された映画です。
邦画ではNo.1といっても過言ではない金融映画。日本の大手企業と外資系ファンドとの攻防が超リアルに再現されているのでオススメです。
作品内容は、1997年の金融危機を舞台を背景に、潰れるはずのない金融機関が相次いで倒産に追い込まれる。
これをきっかけに、日本に進出した外資系ファンド(ハゲタカファンド)との戦いが始まり、スリリングな駆け引きが実物です。
また、「株式会社は株主のもの」という資本主義ルールにのっとった形で出し抜く様は痛感だ。
改めて「お金とは何なのか?」「会社は本当は誰のものなのか?」を考えさせられる映画なので、投資初心者は絶対に見ておくべき投資映画と言えます。
5. 投資映画「マネーボール」
『マネーボール』(Moneyball)は、マイケル・ルイスによる『マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男』を原作としたブラットピットが主演の映画です。
作品内容は、経営危機に瀕した球団を再建する姿を描くストーリー。
データ野球の先駆けを如実に表現しており、人間的感覚で選手を起用していた時代から、データ重視のスポーツに変わっていく様が実物。
データという点では、投資も同じでテクニカル分析、ファンダメンタルズ分析、世界情勢など、数字を用いて論理的に問題解決していくことが魅力的。
とはいえ、データを重視する一方で、「お金よりも今のチーム…」というコンセプトは、人間的魅力があり、そのギャップに思わず涙すること間違いなし。
6. 投資映画「シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人」
「シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人」は、電動車椅子に乗った92歳と86歳の女性が、「経済成長」についての答えを求めて奔走するドキュメンタリー映画。
シアトルの田舎に住むシャーリーとヒンダは、自分達が分からないことを理解するため、大学生、大学教授、経済アナリストに質問し、次々と問題を解決していく物語。
ついには、世界経済のど真ん中であるウォール街へと飛び出し、知的好奇心を満たしてく映画です。
投資や経済、金融についての知識が少ない方でも、気軽に見れる映画なので、シャーリーとヒンダと同じ目線で観れるとあって、投資初心者にはもってこいの映画でしょう。
そして、「年齢に関係なく興味を持ち続けることの大切さもこの映画から学べる」ので、この機会に見てみてはいかがでしょうか。
7. 投資映画「ハミングバードプロジェクト 0.001秒の男たち」
「ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち」は、0.001秒でも先に市場の情報を得るために、1,600kmの通信回線の敷設に挑んだ男たちの実話をもとにした映画です。
主演はかの有名なソーシャル・ネットワーク(フェイスブック)という映画に出演した、ジェシー・アイゼンバーグ。監督はキム・グエン。
作品の内容は、株取引で年間500億円以上の儲けを確実にするため、そのプロジェクトを実現させたヒューマンドラマ。
株取引はミリ秒単位の差で莫大な利益や損失が発生するので、彼らの会社もその遅延を減らすべく、システム構築に必死に取り組む姿にグッとくること間違いなし。
この映画では、目標などの様々なゴールに、誰よりも早く向かいたい気持ちはあるけど、本当に辿り着くためには直線ではなく曲線を描くことの大切さを見に染みにて分かります。
これは投資初心者に限らず、これから何かを始める人にとっても、少なからずモチベーションになると思います。
8. 投資映画「インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実」
「インサイド・ジョブ」は、世界不況の知られざる真実にスポットライトを当てた、2010年公開のドキュメンタリー映画です。
この映画では、「世の中は世の中を動かすものが支配しており、富を得る設計になっている」ことが理解できる内容になっています。
自分だけが得すればいいと考える資本主義の特権階級の暴走が、全世界の経済に影響を与えてしまうのが、このグローバル社会。
俗にいうグローバリスト達は、「世のため、人のため」というよりも、「お金を儲けさせてくれればそれでいい」という考えがストレートに伝わってくる。
この世界は、確実に富裕層によって作られていると思えること間違いなし。
投資初心者は、まずはこの世界の不都合な真実を受け入れることから始めましょう。