冒険投資家である「ジム・ロジャーズ」という男をご存知でしょうか?
この男は、かの有名な伝説の投資家ジョージ・ソロスと共にクォンタム・ファンドを設立し、10年の間に3365%のリターンを得た男です。
気になる資産は「非公開」ですが、2018年9月時点の総資産は日本円で387億円ということが発覚しています。
現在ジム・ロジャーズはセミリタイアし、シンガポールで奥さんと一緒に2人の娘と悠々自適な生活を送っています。
そんな世界的投資家のジム・ロジャーズは、果たしてどんな思考をしているのでしょうか?
そして、「どうして冒険投資家と言われているのか?」その所以についてもお伝えします。
今回は、ジム・ロジャーズの名言から学ぶ、投資で利益を上げるためのマインドセットを紹介します。
簡単に読む目次
ジム・ロジャーズの名言!冒険投資家のマインドセットを手に入れよう
自分で調べた株を買いなさい
出典:ジム・ロジャーズ 名言
ジム・ロジャーズの名言から学ぶ
ジム・ロジャーズは、緻密な調査と分析に基づく投資が得意で、今まで大きなリターンを得てきた。
他者の意見に惑わされることなく、自分で徹底的に調べ上げ、成功を手にしてきた彼の言葉は重い。
改めてこの言葉からは、株は運ではなく徹底した下調べをした者こそが勝つ世界だと考えさせられる名言だ。
変化できる人間は利益が得られる
変化に適応できない人は、変化に吹き飛ばされるだろう。
変化を認識し反応する人は、利益を得るだろう。
出典:ジム・ロジャーズ 名言
ジム・ロジャーズの名言から学ぶ
ジム・ロジャーズは、刻々と変化するマーケットの今を的確に捉え、自身で調べ上げたデータをもとに大きな成功を手にしてきた。
ダーウインの進化論である、「この世に生き残る生物は、激しい変化にいち早く対応できたもの」という言葉がある通り、
変化を拒むこと、変化に順応に対応できることは、投資で生き残っていく秘訣なのでしょう。
実は暇な人の方がいつも時間がない
本当に忙しい人よりも、実は暇な人の方がいつも時間がないと言っている。
出典:ジム・ロジャーズ 名言
ジム・ロジャーズの名言から学ぶ
ジム・ロジャーズは幼い頃、祖母から「仕事をやり遂げるためには、忙しい人に任せなさい」と言われてきたという。
つまり、自分で時間は作るものであって、時間が無いと嘆いても何も始まらない。
何かとつけて「忙しいから今はできない」「忙しいからやりたいことができない」と言い訳にしては何も達成不可能。
なので、まずはビビッときたことに手を付け、行動することの大切さを説いています。
成功するのは粘り強くやり続けられる人
世の中には、とても頭がいいのに成功していない人たちがたくさんいます。
容姿端麗でも、才能に恵まれていても、学歴が高くても、まったく芽が出ない人がいる。
成功するのは、粘り強くやり続けられる人だけです。
出典:ジム・ロジャーズ 名言
ジム・ロジャーズの名言から学ぶ
ジム・ロジャーズはめちゃめちゃ努力家で、資産が半分になった時も、前を向いて挑戦し続けた。
そして、387億円という資産を築き、今はシンガポールで綺麗な奥さんと2人の娘と悠々自適な暮らしを送っている。
幸せを掴むためには、諦めずに努力し続けること、最後まで自分を信じて頑張ることの大切さを説いています。
冒険しないと、つまらない人生になる
冒険しないと、つまらない人生になる。
出典:ジム・ロジャーズ 名言
ジム・ロジャーズの名言から学ぶ
ジム・ロジャーズは、「冒険投資家」と知られています。
37歳でクォンタム・ファンドを引退し、バイクで世界各国を巡る旅にでる。
そして、2年間かけてオートバイで世界6大陸を突破。
99年にはメルセデス・ベンツで116カ国を走破し、これはギネスブックにも記録されています。
こんな風に、投資を含め「人生を楽しむこと」「挑戦すること」の大切さを説いています。
日本は20年後、必ず没落する
1968年に世界第2位の経済大国となった日本は、50年以上の長きにわたって繁栄してきた。
第2次世界大戦、いやその前から大変な問題を何度も乗り越えてきた。
しかし、現在、直面している重大な問題に対して、目を背けすぎだ。
日本の借金は日々膨れ上がっている一方で、人口は減り続けている。
出生数も大きく減少していて、数年先はともかく20〜30年後には大変な状況になる。
人口推計はあらゆる将来予測の中で、もっとも精度が高い予測と言える
出典:ジム・ロジャーズ 名言
ジム・ロジャーズの名言から学ぶ
冒険投資家と知られるジム・ロジャーズは、数多くの国を旅しており、日本よりも素晴らしい国はないとおっしゃっています。
それだからこそ、ジム・ロジャーズは日本に対して警告を発しています。
そして、将来の日本は「お金が不足する」「外資に買われまくる」と、実質的に国家が維持できなくなると説いています。
国家が転落すると衰退は早い
国家の盛衰は必ず起こり、転落し始めると一気に衰退することを歴史は教えてくれる。
もしあなたが第1次世界大戦直後の1919年にイギリスを訪れたならば、「こんな素晴らしい国は他にはない」と言っていただろう。
なぜならその頃のイギリスは世界ナンバーワンの国で、金融、ものづくり、文化の面でも世界をリードする国だったからだ。
しかし、彼らの暮らしは1919年ごろから低迷し、ついに1976年にはIMF(国際通貨基金)に助けを乞うところまで没落してしまった。
イギリスも日本と同じように「変化」を嫌ったからだ。
出典:ジム・ロジャーズ 名言
ジム・ロジャーズの名言から学ぶ
日本には、ハンコ、タクシーなど既得権文化が根強く残っています。
また、マイナンバー制度もありますが、結局は完全に紐付けできていません。
それに行政への問い合わせメールではなく、電話対応を重視するなど合理的ではない。
日本は果たしてゆっくり変わっていくのか?いや「ゆっくり」が問題なのでは?
ゆっくり変わっている間に日本の人口が減り、借金が増えていく。その間に日本はオワコンになってしまうのでは?
群れから離れて孤独になれ
群れから迷子になるたびに、私はたくさんのお金をつくってきた。
アクションから離れてさまようことは、新しいアクションを見つける方法だ。
出典:ジム・ロジャーズ 名言
ジム・ロジャーズの名言から学ぶ
人間は孤独を嫌い、すぐに群れたがる生き物。
これは人間の生存本能がそうさせるのだろう。
とはいえ、現代社会は群れにならなくても、個人1人でも食っていける時代。
多数を追随すれば必ず見失う。だからこそ、孤独になって1人で考えることが大切なのだろう。
多数の損切りの裏には蜜を吸うものがいる。大衆に騙されてはいけない。
希望的観測で判断してはいけない
希望的観測で行動してはならない。
事実確認せずに行動すれば、大衆と一緒に一掃されてしまいます。
出典:ジム・ロジャーズ 名言
ジム・ロジャーズの名言から学ぶ
大衆は常に間違っている。とロジャーズは説いている。
常に大衆の思惑を知り、それを知った上で行動しなければいけない。
なぜなら、投資の世界では、人間の本能に打ち勝たなければ勝てない世界だからです。
なので、何事も調べて根拠を持ってから行動するべきと肝に銘じておくべきだろう。
皆がやっていることは金持ちになれない
皆がやっていることに倣っていたら、金持ちになることはめったに望めないだろう。
出典:ジム・ロジャーズ 名言
ジム・ロジャーズの名言から学ぶ
「人の行く裏に道あり花の山」という相場格言がある通り、皆と同じことをしていては金持ちにはなれない。
皆と違うことをやり続ける覚悟、忍耐力、精神力があるからこそ、お金持ちは必然的に成功するのかもしれない。
大衆の逆を常に意識し考え、行動することは、物事の本質を掴むためのキーポイントになり得るのではないか?
ジム・ロジャーズの名言から学び、意識してマーケットに臨もう
いかがでしたでしょうか?
冒険投資家「ジム・ロジャーズ」の頭の中を覗き見できましたか?
この機会に学べることがあったら、これからの投資人生で意識してみてください。
では改めて”まとめ”をお伝えします。
まとめ: ジム・ロジャーズの名言
- 自分で調べた株を買いなさい
- 変化する人間は利益が得られる
- 実は暇な人の方がいつも時間がない
- 成功する人は粘り強くやり続けられる人
- 冒険しないと、つまらない人生になる
- 日本は20年後、必ず没落する
- 国家が転落すると衰退は早い
- 群れから離れて孤独になれ
- 希望的観測で判断してはいけない
- 皆がやっていることは金持ちになれない
最後に「ジム・ロジャーズ」から、日本人に向けてのメッセージをお伝えします。
もし私がいま10歳の日本人ならば、AK-47を購入し、この国を去ることを選ぶだろう。
肝に銘じておきましょう。
それほど日本社会はヤバイ状況になっている。日本政府や会社が私達に何かをサポートしてくれる訳ではない。
ならば、日本人一人ひとりが立ち上がり、将来を見据えて少しずつ投資を始め、リスクヘッジをしておくべきでしょう。
自分で調べた会社の株を買いなさい。
さもなければ、家で映画を見ているほうがいい。
幸運は、常に努力を怠らない人のもとへ訪れる。