rの住人(リターンオンキャピタル)とは?gの住人から脱却し資本収益を得る方法

  • 「rの住人」って一体何なの?
  • 「リターンオンキャピタル」って何?
  • 「gの住人」から抜け出すことが大切?

こんな風に、疑問を抱いている方は多いのではないでしょうか?

rの住人とは、いわゆる投資収益で生計を立てている人のことを指します。

これこそが21世紀の成功法則であり、人生をより豊かにさせるための方法だと言われています。

そこで今回は、「rの住人になる方法」や「gの住人から抜け出す方法」について詳しくお伝えします。

「rの住人」とは?

まずは、rの住人について紹介します。

rの住人とは、「トマピケティ21世紀の資本」で紹介された概念で、リターンオンキャピタル(return on capital)という「資本収益」の意味があります。

ちなみに、資本収益というのは、株、不動産、為替、国債、債券、金融派生商品(デリバティブ)などが上げられます。

投資初心者の方からすれば、聞きなれない言葉だと思いますが、いわゆる投資で利益を上げて生計を立てている人のことを指します。

  • リターン(return)=返ってくる
  • キャピタル(capital)=資産

このように考えれば、分かりやすいと思います。

「gの住人」とは?

反対に「gの住人」とは、「economic growth(エコノミックグロース)」。

経済成長率のことを言います。

いわゆる、会社に勤め労働者としてお給料をもらう人が、「gの住人」です。

また、これは会社員に限らず、会社経営をしていて、会社からお給料をもらっている社長や役員。

はたまた、起業家、個人事業主、事務所に所属する芸能人も「gの住人(エコノミックグロース)」を指します。

「gの住人」は労働地獄

「gの住人」は労働収入しか得られないので、国から年金が貰えるまで、ずっと働かなければいけない。

いわゆる、労働地獄です。

いくら高給取りだろうと、そのお金を使って消費してしまえば、お金が貯まらず投資もできない。

死ぬまでずっとラットレースが続いていく。

特に労働者の収入が上がるスピードは緩やかで、かつ昨今は大手企業のリストラが増え、年功序列が崩れてきました。

なので、どんな会社に入社しようとも、新卒は20万円のお給料。歳をとって50歳になっても50万円のお給料。

こんな風に、今の時代は収入は年相応の方が大半を占めるようになってしまいました。

この資本主義社会の中では労働者は、「rの住人」が生きるための駒に過ぎないということです。

それこそが、お金持ちはさらにお金持ちになる所以です。

「rの住人」にはそう簡単になれるものではない

なぜ、そう簡単にrの住人になれないのでしょうか?

「gの住人」は短期志向の人間が多い

というのも、短期投資、長期投資を初心者が始めたとしても、ほぼ100%の確率で失敗するようにできている。

じゃあどうして失敗するのか?それは、「gの住人(エコノミックグロース)」達は短期志向だからです。

短期志向というのは、短期トレードがダメと言っているのではなく、物凄い短い間で儲けようとする人が非常に多いということ。

これは一番やってはいけないことであり、すぐに「rの住人」達のカモにされ、あっという間に退場へと追い込まれてしまう。

逆に投資の世界に足を踏み入れたことによって、合法的にお金が富裕層に移転してしまう残酷な現実があります。

トップダウン構造があるから

この世界には、トップダウンという概念があります。

これは、名前の通り、一番上のトップの人間達を稼がせる構造になっているということです。

例えば、現代の金融市場では、チャート画面が見やすくなったり、自動売買が発展したり、遅延が無くなっていて初心者でも投資がしやすい環境になっている。

だがしかし、昔も今の時代も、稼げている個人投資家は100人に10人ほどなのが現実です。

それはどうしてでしょうか?

この世界では、本物のお金持ち「rの住人」がどっしりと構えており、トップの人間達は、あれやこれやと頭を使って、下の人間達のお金を吸い取ってしまう。

なので、どんなにインターネットが発達して、チャート分析がしやすくなったとしても、負け投資家の割合が変わらないという現実があるのです。

どうすれば「gの住人」から「rの住人」になれるのか?

では、どうしたら「gの住人」が「rの住人」になれるのでしょうか?

資本収益率は平均で4〜5%

フランスの経営学者である、トマピケティが紹介した「21世紀の資本」では、資本収益率は一般的には平均で4〜5%と提唱していた。

例えば、一年間で600万円(月に50万円)で生計を立てる人がいたとします。

この場合、1年間で投資収益を600万円を得るためには、投資額が約1億2千万円(600万円)が必要になってきます。

現実的に考えると、一般の労働者が1億円を稼ぐこと、もしくは貯蓄することができるでしょうか?

無理ではないとしても、論理的に考えると非常に厳しいことがわかると思います。

例えば、20歳から堅実に毎月10万円貯金をしたとしても、30年後でもたったの3.600万円になります。

目標金額が1億円だとしても、あと60年が必要になり、頑張って1億円を貯めたとしても110歳になってしまいます。

これだともう人生が終わってしまうので、「gの住人」として生きている限りは、絶対に「rの住人」になるのは厳しいのです。

いち早く投資を始める

それでもなお、「rの住人」になることを諦められない人は、今この瞬間から投資を始めることです。

投資はシビアな世界ですが、一般の人間が億万長者になる可能性も秘めている反面、数百万円を溶かしてしまう方もいます。

ただ、投資の勉強をして、リスクとリターンについて学べば、それほどリスクではないことが分かるはずです。

数百万円を溶かしてしまう人は、勢いとノリで投資を始める方が大半なので、何事も勉強することが人生を豊かにさせるコツです。

ですが、投資を始めようとしても、貯蓄がなければ始められないので、まずは節約を徹底してお金を貯めていくことから始めましょう。

浪費を無くして節約する

本気で「rの住人」になりたいなら、徹底的に浪費を減らし、普段の生活から節約をすることから始めましょう。

例えば、

  • 友達との遊び
  • 恋人とのデート代
  • 飲み会
  • ブランド品
  • コンビニでの買い物
  • 携帯代
  • 家賃
  • 無駄な娯楽代
  • 交際費

など、徹底的に支出を防ぎお金を貯める。そして、そのお金を投資に回す。

このように、「rの住人」になる第一歩として、まずはお金を貯めることから始めてみてください。

本業以外に副業を始める

また、浪費や節約以外にも、本業以外に副業を始めてみることをオススメします。

今の時代であれば、YouTube、ブログ、FX、短期トレード、ライターなど、稼ぐ手段は沢山あります。

本業で忙しい合間を縫って、副業でも結果を残せれば、一般の人の倍以上の早さで資産が増えていきます。

そうすれば、容易にお金が貯められるようになり、余剰資金で投資を始められることも可能になります。

まとめ:「gの住人」から「rの住人」になる方法

「rの住人」は、投資収益で生計を立てている一方で、「gの住人」は会社からお給料をもらう労働賃金で生きています。

投資はリスクがある一方で、リターンもありますから、しっかり勉強すれば一般の人でも投資収益で食っていくことも可能です。

一年でも一ヶ月でも一日でも早く、投資の世界に足を踏み入れれば、「rの住人」になれる確率が非常に高まります。

そして、

rの住人になる方法:まとめ

  • 浪費グセを直すこと
  • 節約を徹底すること
  • 投資の勉強をすること
  • 副業でお金を稼ぐこと
  • 少額から投資を始めること

この5つを守り、少しでも早く投資を始めることで、10年後の生活が楽になります。

この世界には、桁違いのお金持ちが沢山いますが、それはただ単にあなたが投資をしていないだけです。

なので、少しでも危機感を感じたのなら、今日から少しずつでも投資の勉強をしていくことをオススメします。

今回お伝えした、「rの住人」については、トマピケティの21世紀の資本で詳しく説明されているので、ぜひ読んでみてください。