FXトレードの『エントリー根拠』と『ポジション保有根拠』を探す方法とは?

  • FXのエントリー根拠って何?
  • どうすれば見つけられるの?
  • ポジションを保有し続ける理由は?

こんな風に、「FXトレードのエントリー」や「ポジションを保有し続ける根拠」を知りたい方は多いのではないでしょうか。

特にFXトレード初心者や、まだ継続的に勝ち続けた経験がない方が挙げられます。

そこで今回は、「どのようにエントリーする根拠を探すのか?」について、詳しく解説していきます。

では早速ですがまいりましょう!

FXでエントリー根拠を探す方法

レジスタンスラインを根拠にする

レジスタンスラインとは、抵抗線と言われており、過去の株価の上値と上値を結んだ線のことです。

このレジスタンラインは、長期足である4時間足、1時間足で認識できる水平線をチェックしましょう。

5分足、15分足など短期足で認識できていても、長期足で認識されていないといけません。

なので、「ここの部分でチャートは反発している」といった風に、何度も意識されているラインを見つけることが大切です。

そして、そのレジスタンスライン(水平線)に近づいてきたことを根拠にして、トレードするようにしましょう。

サポートラインを根拠にする

サポートラインとは、安値の目安として下に引く線。下値支持線といいます。

サポートランは、「これ以上は下落しない」と予測を立てるラインのことで、一つの売買目安(根拠)にすることができます。

多くのトレーダーはサポートラインの前にきたら買い、レジスタンスラインの前に売ることが多いです。

サポートライン付近でチャートが反発する回数が増えるため、何度も意識されるラインになります。

サポートラインの反発度合いやチャートの過去の流れを見て、それを根拠にしてトレードすることをオススメします。

複数の時間足を見て根拠にする

FXトレードでは、一つの時間足を見るのではなく、複数の時間足を見てからエントリーすることが大切です。

なぜなら、15分足で上昇トレンドを形成していても、1時間足・4時間足では、下落トレンドの最中の場合もよくあるからです。

なので、単純に下がってきたからといって売りを入れるのではなく、様々な時間足を見てからトレードしましょう。

根拠としては、短い時間足で上昇していたら、一度長期足を見て、長期足でも上昇トレンドであれば根拠になり得ます。

一方で短い時間足で上昇しているにも関わらず、長期足では下降トレンドを形成していたら、優位性は落ちます。

これは反対の場合もしかりです。

なぜなら、自分のトレード足よりも大きな時間で買い・売りをしてくれなければ、自分がエントリーした後に伸びてくれないからです。

これはよくマルチタイムフレーム分析と言われているので、しっかりと抑えておきましょう。

マルチタイムフレーム分析とは?

複数の時間足を確認してから、現在の相場の環境認識を行い、エントリーポイントを割り出す分析方法です。

買っているトレーダーはマルチタイムフレーム分析を徹底しており、それを根拠にしている場合が多いです。

FXで環境認識する方法とは?マルチタイムフレーム分析をして勝率を上げる秘訣

2021年2月7日

エントリー後の抵抗線を根拠にする

先述でお伝えしたレジスタンスライン、サポートラインを根拠にすることと似ていますが、エントリー後を想定し「どの辺りで抵抗線に当たるのか?」を把握することも大切です。

なぜなら、いくら「ここのポイントはいいタイミングだ!」と思ってエントリーしたとしても、抵抗線が近いとすぐに逆行してしまう場合が多いからです。

抵抗線は多くのトレーダーが意識しているポイントです。

なので、エントリー前に、

  • どこに抵抗線があるのか?
  • どのくらいの値幅が取れるのか?
  • エントリー後に逆行しそうか?
  • 直近の高値はどこなのか?
  • 直近の安値はどこなのか?

といった具合に、これらをエントリーする前の根拠や優位性にしましょう。

ドルインデックスを根拠にする

ドルインデックスとは、複数の主要通貨に対するドルの若瀬レートを数値化したものです。

「ドルが他の通貨よりも価値がある」となると、インデックスの指標は上昇します。

例えば、ドル円為替レートがドル円円高方向に動いているとすると、円高が進んでいるように感じることがあります。

ですが、為替レートが、

  • 米ドルが売られることでドル円円高なのか?
  • 日本円が買われることでドル円円高なのか?

を知ることが大切。

それを知るためのツールがドルインデックスの経済指標です。

ドルインデックスが下落

ドル安円高が進んでいる中、ドルインデックスが下落したと仮定します。

米ドルが、日本円を含めた世界の主要通貨に対して売られていると分かる。

すると、「ドルインデックスが下落する」=「米ドルが売られていることによるドル安円高」と判断し根拠にします。

ドルインデックスが上昇

一方でドル安円高が進んでいる中、ドルインデックスが上昇したと仮定します。

米ドルに対して日本円以外の通貨が下落すれば、ドルインデックス指数は上昇する。

すると、「ドルインデックスが上昇する」=「日本円が買われていることによるドル安円高」と判断し根拠にします。

このように、ドルインデックスを確認すれば、ドル安が原因なのか?それとも円高が原因なのか?を判断材料にすることが可能です。

エントリー根拠を可視化させる

FXのチャートは、すぐに動いてしまうため、感情的なトレードをしがちです。

それに頭の中ではエントリー根拠を理解しているつもりでも、目の前のチャートの動きによって、分からなくてなってしまいます。

そこでオススメなのが、エントリー根拠をノートなどに可視化させ、できれば口に出してもう一人の自分に説明することです。

そうすることで、現在の自分に足りない部分を見つけられたり、新しい根拠にも気付くことができます。

なので、ポジションを持つ前にエントリー根拠に一度目を通し、それを口に出して確認することで、本当にその根拠は正しいのか?判断することが可能です。

普段のトレードで意識してみてください。

経済指標を根拠にする

経済指標とは、経済状況を示す(物価・金利・景気・貿易)などを数字として数値化したものです。

各国の公的機関が経済指標を発表し、内容から経済の現状や過去からの変化を把握することが可能です。

内容次第では、為替相場が大きく影響を受けるため、経済指標の発表時には注意が必要。

ちなみに、経済指標は毎月第一金曜日(場合によっては第二金曜日)。

午後10時30分(米国サマータイム期間:午後9時30分)などと、事前に発表時刻が決まっているので抑えておきましょう。

見るべきポイントは下記になります。

  • 米国雇用統計
  • 政策金利
  • 米国四半期GDP
  • FOMC(政策金利発表)
  • FO(MC議事録公表)
  • ISM(製造業景況指数)
  • CPI(米国消費者物価指数)

などが挙げられます。

これらの経済指標は、急にチャートが動く場合が多いです。

毎日のようにチェックし、エントリーを控えたりエントリーの根拠にしましょう。

FXトレードでポジションを保有する根拠

では次に、FXトレードでポジションを保有する根拠について詳しくお伝えします。

エントリー前から後のことを想定する

先述もエントリー根拠の部分でもお伝えしましたが、エントリー前から後のことを想定しておくことが大切です。

例えば、レジスタンスライン、サポートラインなどの抵抗線が引けているかどうか?を確認します。

そして、これに従ってエントリー根拠や優位性を作り、ポジションを保有します。

あくまでも次の抵抗線となる部分をイメージし、自分なりのトレードシナリオを作っておくことが大切です。

チャートはどこかで必ず止まる

もしもエントリーした後にチャートが逆行したとしても、永遠と伸び続けていく訳ではありません。

なので、ポジションの保有の根拠は、ある程度の値幅を獲得できたら、決済するようにしましょう。

ポイントは抵抗線付近までチャートが伸びていったら、そこで一旦決済をすることがオススメです。

一方でポジションを保有して損失を抱えてしまったら、自分で決めた損切りライン通りに決行してください。

大きな時間足は戻しが強い

もしも短期足である、5分足、15分足でトレードをしたら、そのトレード足の波を監視しましょう。

例えば、インジケータの移動平均線を追いかけていけば、どこでチャートが折れるのか?伸びるのか?を把握することが可能です。

なので、移動平均線が反転しドル円が崩れ始めたら早々に決済しましょう。

特に「ゴールデンクロスになりそうだな…」と思ったら、迷わず決済しすることをオススメします。

ゴールデンクロスとは?

短期の移動平均線が下から上に突き抜けたタイミング(交差したとき)です。

売買タイミングの参考として使用する投資家が多いです。これが一番シンプルです。

FXのエントリー根拠・ポジション根拠は相場環境で全てが決まる

相場環境が一番大切

FXトレードのエントリー根拠、ポジション保有根拠について詳しくお伝えしました。

結局のところ一番大切な根拠は、全て「相場環境」の環境認識です。

この相場の環境を理解し見抜くことができれば、エントリーするべき根拠が見つかります。

つまり、皆が思っているようなチャートの大きな時間足の方向性を理解するべきなのです。

水平線は相場環境に非常に大切

「レジスタンスライン」「サポートライン」など、水平線も相場環境に大切な要素です。

そして、エントリーする前に次の抵抗となる線を把握して、エントリーしましょう。

そうすることで、ポジションを保有してから迷う心配もなくなり、決済するタイミング、損切りするタイミングを把握できます。

相場環境からリスクを見出す

短期足、長期足と様々な時間足を観察し、相場環境を把握します。

そして、レジスタンスライン、サポートラインなどの水平線を引き、抵抗線も把握します。

それと同時に経済指標をチェックし、最後は相場環境からリスクを見出すのです。

そうすることで、FXトレードのエントリー根拠、ポジション保有根拠を見つけられます。