- トレーダーの心理の読み方とは?
- どうやって相場で戦えばいいの?
- 心理を読み解く方法を教えて欲しい!
こんな風に、トレーダー達の心理を知りたい方は多いのではないでしょうか。
勝っているトレーダー達は、「誰も知らない特別な手法」や「特別なインジゲーター」などを使っている訳ではありません。
画面の向こう側にいるトレーダー達の心理を読み解き、シンプルな手法でロジック通りにトレードしている方が大半です。
そこで今回は、トレードで心理戦を戦うために抑えておくべきことについて詳しくお伝えしていきます。
簡単に読む目次
トレーダーの心理とは?
トレーダーがどのような心理状態にあるのか?を見ていきましょう。
相場におけるトレーダーの立場は、
- フォローのポジションを持っている
- ポジションを持っていないが、順張りで入ろうとしている
- ポジションを持っていないが、逆張りを待っている
- アゲインスト(反対)のポジションを持っている
この4つしかありません。それぞれ下記で詳しく説明します。
❶ フォローのポジションを持っている
すでにドル買いのポジションを持っている人は、余裕があります。
それもドル買いの材料が出ていて、その相場がまだ若い段階であればなおのことです。
市場ポジションは、まだドル買いになっていないので、ここから大きくドルが反落する反応は少ない。
相場の上昇が続く可能性が高いので、そのままドルの買いポジションをホールドできます。
心理的に非常に余裕のある状態なので、他の参加者の立場を冷静に観察し、ドル買いに飛びついてきたら、自分の利食い売りをぶつけるべくタイミングを見ている状態です。
❷ ポジションを持っていないが、順張りで入ろうとしている
本来ならもっと早めにドル買いの決断を下すべきだったと少し気がせいしているはずです。
ここから入ってもまだ間に合う可能性が高いので、比較的冷静な状況にあります。
ただ、新規でドル買いのポジションを作っている市場参加者によって、ドルが上昇するだけではなく、低い水準からドルを売っている市場参加者が、損失に耐えきれずに損切りした結果、ドルが踏み上げられるケースも想定される。
なので、そこで自分の利食い売りをぶつけられるようにするためには、とにかく少しでも早く、タイミングをみてドルの買いのポジションを作る必要があります。
❸ ポジションを持っていないが、逆張りを待っている
相場が若くなく、ドル買いで取れる利益はもうすでにあまりないと考えている。
そのため、逆張りにはなるが、反落の場面を見極めている最中であり、比較的に冷静な状態。
とはいえ、新規でドルが買いのポジションを作っている市場参加者によって、ドルが上昇するだけではなく、低い水準からドルを売っている市場参加者が、損失に耐えきれずに損切りした結果、ドルが踏み上げられるケースも想定される。
なので、そこで売りポジションを持つために、相場に集中してタイミングを見極めている状態である。
一方で若くはないと考えてた相場が続伸してきた結果、買いで入るべきではなかったと焦りがち。
ですが、そこから方針を変えると、往々にして高値を掴みがちなので迷いは禁物。
❹ アゲインスト(反対)のポジションを持っている
市場で注目されている材料はドル買いなのに対し、自分は売りで反対のポジションになっているが、実需のドル売りが厚いとも言われているので、どこから下げに転じるのか?と期待している。
ただ、仮にここからドルが下げたとしても、自分の売値までは下がらない可能性が高いと考えているため、少しでも戻ってくれば、損切りかドデン(ポジションをひっくり返す)に転じるきっかになる。
この状態は、トレーダーにとって、非常に苦しい心理状態になっています。まさに追い詰められているとう感じです。
このショートポジションを切るとしたら、どの水準で切ろうか?
このまま自分の持ち値に戻るのを待っていても傷が深くなるだけか?
もう少し早めに買い戻しておくべきかもしれない
大台が変わるまで市場心理が変わらなければポジションを持ち続けてみようか?
でもそれでマーケットのセンチメント(市場心理)が変わらなかったら損失が今以上に膨らむ
どうもチャートは買いをさしているが、どうも買いたくない…
このように、様々な不安心理がこのトレーダーの頭の中でグルグルと回り、ポジションを解消するまで葛藤を続ける。
トレードで勝つには、心理的に追い詰められている人を攻める
追い詰められているトレーダーの心理
トレーダーの心理として、一番痛いのは安値で売りポジションを持っている人です。
相場で勝つには、この追い詰められている人は何を考えているのか?を意識しながらトレードすることがポイントです。
ドルの売りポジションを持っているものの、相場はドル買いに転じているので結果的に「損切りするか?」「もう少し待ってみるか?」心が揺れ動いています。
余裕のあるトレーダーの心理
一方でドル買いのポジションを早めの段階で持ったトレーダーは、利食いを楽しみにしながら、相場を大局的に眺めることができる。
利食いの指値を入れて少しずつ売り上がっていったり、売値の指値レートを引き上げながらポジションを引っ張り、利益の極大化を狙っている。
まさにトレーダーとして一番最高の環境を味わっている状態です。
トレーダーの心理
ポイント
追い詰められたトレーダーたちの損切り買いで、相場が最後の急騰を見せた時は、冷静にその場から立ち去ろう。
損切りが出ているときは、まさに利食いを狙うチャンス。
相場の水準が高いかどうかを気にせず、目をつぶって買ってくれるのは、損切りの買いをおいてほかにない。
そして、損切りの買い戻しがひと段落すれば、市場で買いたい人はいなくなる。
すると余裕の気持ちで待っていたトレーダーが一気に利食いの売りを出してくることもある。
トレーダーの心理を読むために心がけておくこと
ここでは、トレーダー達との心理戦を制するための心がけについてお伝えします。
❶ 市場がバブル(強気相場)状態だった時
皆がすでに買った場合
市場のポジションがロングに傾いている時、皆が利食いを持っている状態。
このような状況では、誰も上値を買わなくなる。
他の市場参加者がさらに高値を買い上げてくれることを期待している反面、相場が崩れ始めたら、我先にと売りが出て手仕舞い売り一色になる。
そして、結果的に相場は急落する可能性がある。
皆がまだ買ってない場合
市場全体を覆っている相場観は強気だが、まだ市場ポジションが追い付いていない状態。
下がっても、新規でポジションを作るための押し目買いが出てくるため、下値は堅く、上昇が続く可能性が高い。
❷ 市場がベア(弱気相場)だった場合
皆がすでに売った場合
市場のポジションはショートに傾いており、皆が利食いを待っている状態。
他のトレーダーがさらに下値を売り、下がっていることを期待している半面、相場が戻り始めると、我先に買い戻しが出て買い戻しが一色になる。
そして、結果的に相場は急騰する。
皆がまだ売ってない場合
市場全体が覆っている相場観は弱気相場(ベア)だが、まだ市場ポジションが追い付いていない状態。
上がっても新規でポジションを作るための戻り売りが出てくるので、上値が重く、下落をする可能性が高い。
トレーダーの心理を理解しながら丁寧にエントリーしよう
チャートは人間の心理を表したものです。
相場で優位な立場を確保するには、まずは心に余裕を持ち、心の切り替えがスムーズにできる状態に自らを置いて、平常心を保つことです。
その上で、他のトレーダーの心理を読み解き、相手の弱みに付け込むことが大切になります。
そして、チャートが動いているということは、人の心理が働き、そこには何かしらの根拠が現れている証拠です。
「今の相場がどういう局面にあるのか?」を考え、その局面とトレーダー達の心理状態によって、対応の仕方の基本方針を定めましょう。
常にこれらを意識してトレードすれば、意識しない場合と比べて、必ずいい結果が出てくるでしょう。
まだ、市場参加者は売りのポジションを持っているのか?