- 三位一体のFXトレード理論とは?
- 坂井氏のトレード手法を知りたい!
- この本で何が学べるのかな?
こんな風に興味を抱き、本記事まで辿り着いたのではないでしょうか?
今回は坂井氏本人が使用している「証明済のトレード手法」について、本の内容の一部と共にご紹介します。
本記事を読めば、「どの様に優位性のある手法を見つけ出せるのか?」「何を重視してトレードするべきなのか?」が分かります。
自分にマッチしたトレードスタイルを見つける良いきっかけになるはずです。
では早速ですがまいりましょう!
簡単に読む目次
「三位一体のFX(要約)」の概要
三位一体のFX:著者
「トレード屋」としてトレードサービスをより安全、より透明性を高くし、公に認知されるために奮闘中です。
現在はトレーダー、ビジネスマンとして活躍しています。
三位一体のFX:学べること
本書を通じて読者に伝えたい本当のメッセージは 「発見」「証明」「稼動」。
トレード手法を「発見」し、それが正しいのかを「証明」し、それを「稼働」させて継続していく。
この一連の作業がなぜ大切なのか?体系的に学ぶことができます。
「三位一体のFX(要約)」正しいトレードスタイルとは?
ここでは、三位一体の肝である「発見」→「証明」→「稼働」の3つの要素について詳しく解説します。
発見
「発見」するための作業とは?
発見とは、特定のルールがあって、それに従ってトレードすることです。
とはいえ、なぜトレード手法が必要なのか?知らずにトレードしている人が大半です。
では、なぜ手法(ルール)が大切なのか?
それは、「その時々の思いつきでトレードを繰り返すと、トレードに一貫性が生まれない」からです。
ルールがなければ、過去のチャートによって立証されないため、「果たして本当にこのやり方でいいのか?」といつも迷うことになります。
つまり、相場と上手に付き合っていくためには、相場を知った上で「その相場に対して自分はどうアプローチすべきか?」と考えることが大切です。
予想ではなく事実でトレードする
発見ではルールを明確にする必要があります。
例えば、インジケーターのおサインを根拠としてエントリーしたとします。
その時に勢いでエントリーするのではなく、以下の条件を加えてみましょう。
- 時間限定
- 通貨ペアを特定のものに絞る
- インジケーターを複数使う
- エントリータイミングを限定する
条件を絞ることにより、トレードの回数が少なくなるとブレが減る。
つまり、一貫したトレードとなるため検証でも正確なデータが取りやすくなるのです。
例えば、AとBとCの事実が起こったとする。
そのAとBとCが起こった後にDとなる確率の統計を取り、Dの要素をみてトレードに採用できるのか?を判断する。
そうすることで、トレードの精度が高まるため、トレードルール は明確で絞ることが大切です。
証明
ここでいう「証明」とは、検証によって「プラスになるか?マイナスになるか?」「どのくらいの期間で損益があって、最大ドローンダウンはどのくらいか?」を調べることです。
正しく検証するには、トレードの基準となるマニュアルが必要になります。
例えば、その代表例が、様々なインジケーターなどが挙げられます。
その中から何を選択して、どのように使うか?はそれぞれの判断です。
先述でお伝えした「どの手法でいくのか?」などを決めたものが「発見」です。
とはいえ、発見した手法が有効であるのか?もしくは使う位に値しないものなのか?は、自分で証明しなければいけない。
このように発見と照明は密接な関係にあるので、トレードを積み重ね、検証を積み重ねていく必要があります。
稼働
発見と照明が済んだら、次の段階は「稼働」です。
一点誤解のないようにお伝えしますが、「これまでずっと通用していた手法が、急に通用しなくなるかもしれない」ということは往々にしてあります。
相場に絶対はありません。
しかしながら、「絶対がない」ことを主張し、証明することの大切さを否定するのはナンセンス。
なぜなら、証明された手法以外で稼働の正しさを証明する方法などないからです。
要するに、トレードするのであれば、チャートをヒントにパターン(ルール)を見つけ、そのパターンが通用することを証明し、証明されたパターンを稼働するしかない。
本書の三位一体では、発見、証明、稼働について、体系的に学べます。
「三位一体のFX(要約)」証明済の手法からヒントを見る
ここでは、坂井秀人(さかい ひでと)さんがトレードで証明済のパターンについて紹介します。
時間限定・通貨限定のラインブレイク
- エントリー時間は原則16時〜19時限定
- ブレイクアウト(大きく動く)でエントリー
- 通貨ペアはドル円、もしくはユーロドル
つまり、「欧州の序盤の仕掛けに便乗する」ということです。
なぜなら、日本時間の16〜17時はロンドン市場がオープンするため、勢いよくチャートが動くことが多いのだとか。
ポイントは、「値動きが一方向に動くとき」に注目し、その勢いに乗って値幅を取る戦略です。
では、どんな基準で「一方向に動いた!」と判断するかのか?というと、それはライン(サポートライン・レジスタンスライン )を利用しているとのこと。
時間の選択根拠について
大きくアジア・欧州・ニューヨークの3パターンに分け、それぞれの特徴を過去の値動きから見ると、アジア時間は値動きが大きくない。
一方で、大きくチャートが動くのは欧州とニューヨーク。
特に欧州は「素直な一方向の値動きをするケースが多い」と坂井氏は本書で強く語っています。
ニューヨークも値動き自体は大きいが、振り回す幅も大きいため、適さないと坂井氏は考えたようです。
また、重要な指標、つまり一次的に取引量・大きな動きが出るところを避けるという側面もあるようです。
通貨ペア選択根拠について
取引量が圧倒的に多い主要通貨であるドル、ユーロ、円、ポンド、特に「ドル」に注目する。
取引量が多い通貨ペア・ドルストレートは、テクニカルに忠実に反映されやすいと言われています。
つまり「取引量が多い」=「マーケット参加者が多い」ということになります。
それが故に、そのチャートでのテクニカル指標や手法は通じやすくなるため、坂井氏はドル円を重視しているそうだ。
一方向に動くチャートの形状とは?
値動きが素直な動きをしているチャートとは一体どんな形をしているのでしょうか。
ここでは、エントリーしてはいけないチャートと、エントリーしてもいいチャートを紹介します。
取引量が少なく値動きがない↓
値動きは大きいが一方向ではない↓
値動きが大きく一方向へ進む↓
坂井氏の手法では、上記の「値動きが大きく一方向に動くチャート」を前提にエントリーします。
もちろん、前提なのでうまくいくときもあれば、思い通りにいかないこともある。
これを繰り返して長期的にプラスに収束していくイメージになります。
では、どんなタイミングで損切り・利確するのか?について下記の画像でお伝えします。
赤丸でエントリーし、もしも逆行してしまったら撤退もしくは損切りをする。
反対に思惑通りにチャートが下に伸びていったら、一部利確し、少し待ってさらに値幅を取りにいくイメージです。
「三位一体のFX(要約)」坂井氏の利食いポイント
ここでは、坂井氏の利食いポイントや注意点について解説します。
前提が崩れてきた時の利食い
一方向にチャートが動くという前提の中、利食いの根拠のある箇所で利食いする形ではなく、
前提と異なる動きをしたことによって、ポジションを逃す=利食いとなります。
16時〜19時の間に起こった仕掛けは、これまでの動きと異なる強い動きで一方向へと進んでいく。
途中戻すこともあるが、それも弱く、すぐにまた前進することが多いです。
ただ、途中でチャートの勢いが止まってしまい、ずっと走らない状態は、前提とは異なる。
その場合は、チャートが動かない間に、細かく利食いしてポジションを軽くしていく戦略をとる。
そして、もしも再び前進していくのであれば、残りのポジションで通常通り利食いに切り替える。
大きく戻してきた場合の利食い
一方向に動くという前提で入ったが、前提とは異なる動きをして大きく戻してきた場合、損切りポイントまで待たずエントリー位置で逃す。
強い戻しの時は戻しの過程で逃す
途中で強い戻しがあった時には、その戻しの過程でポジションを解消していき、最終的にエントリー建値で全てを逃す。
「三位一体のFX(要約)」分からないこと、できないことを認める
損と上手く付き合う
チャートの動きに没頭して研究を重ねたが、それでもチャートの右側を予想するのは難しい。
わからないという前提に立つと、チャートの右側こそ見えないものの、新たに見えてくることがあります。
わからないからこそ、そもそも「プラスになるはずだ」という考えるに至ることはありません。
なので、思う方向に動かなかった時の損切りも簡単に受け入れられるようになる。
「損切りになったからダメなトレード、プラスになったから良いトレードと単純に区別してはいけない!」と坂井氏は強く説いている。
なぜなら、トレードにおいて、結果的にうまくいくこともあれば、うまくいかないこともあり、損とは上手く付き合っていかなければならないからです。
過去のチャートに全てがある
「わからないことを認める」とは、ある意味、勇気がいることかもしれません。
もしも、証明できた特定の方法でアプローチしたとしても、それがこの先も通用するかは誰にも分からない。
「この先、どうなのか知ろうとする」ことよりも、「これまでどうだったのか?」に注目することが大切です。
つまり、「これからチャートはこう動くから、こうトレードする」ではなく…
「条件が整ったのでエントリーした結果、プラスになった。マイナスになった」と判断するべきなのです。
まとめ:「三位一体のFX(要約)」証明なき手法は「手法」ではない
本書の三位一体の一部のトレード手法やマインドについて紹介させて頂きました。
本書のほとんどは、坂井氏本人が使用しているトレード手法です。
単純な手法の紹介本として読むのではなく、
- なぜこの手法の中でも、ある条件を組み合わせるに至ったのか?
- 証明をする時に何を注意するべきなのか?
- それを実際に稼働させることは可能なのか?
などを考えながら読んだ方が、相場の向き合い方、マインドセット、トレード手法を理解しやすいと思います。
あなたもこの機会に「三位一体」を手に取り、FXのトレード理論を学んでみてはいかがでしょうか?
坂井秀人(さかい ひでと)さんは、チャートの研究を最大限に重視し、
その際「その数字を求める人たち」は大勢いると考え「トレード屋」を開始。