FXトレード日誌(ノート)の書き方とは?記録するべき15個の具体的な項目

  • FXのトレード日誌の書き方って?
  • どんな項目を記載すればいいの?
  • 何か注意するべきポイントって?

こんな風に、疑問を持ち本記事まで辿り着いたのではないでしょうか?

毎日のトレード実績や相場の雰囲気を記録することは、FXトレードのスキルを向上させる上で非常に大切なことです。

なぜなら、毎日コツコツトレード日誌を付けてきた人と、何もせずにトレードしている人とでは、将来かなり差がついてしまうからです。

とはいえ、本記事に辿り着いた人は、「FXトレード日誌で具体的に何を書けばいいのか?」を詳しく知りたい方だと思います。

そこで今回は、学ぶ姿勢がある人だけに向けて、FXトレード日誌(ノート)の書き方について解説していきます。

では早速ですがまいりましょう!

FXトレード日誌(ノート)の書くメリットとは?

稼いでいるトレーダーの多くは、毎日のように欠かさずFXトレード日誌を書いています。

なので、あなたも毎日トレード日誌を書く習慣が付けば、少なからず稼いでいるトレーダーに近づくことは可能です。

まずは、真似できることから、少しずつ真似して自分のモノにしていく姿勢が大切です。

では、どうしてそんなにFXトレード日誌が重要なのか?について、トレード日誌のメリットを紹介します。

トレード日誌のメリット

  1. 改善策を見つけられる
  2. 頭に残りやすい
  3. 相場観・相場の雰囲気を知れる
  4. 努力が可視化でき自信になる
  5. 一回の取引に慎重になれる

❶ 改善策を見つけられる

FXでトレードの記録を日誌に書くメリットとして、問題点を見つけ出し、それに対しての改善策を見つけられることです。

特にFXで負けたトレードを重点に記録すれば、「何が原因で負けたのか?」問題点や改善ポイントが自然と見えてきます。

すると、次のトレードで過去の失敗を意識するようになるので、徐々に「エントリーしてもいいタイミング」「エントリーしてはいけないタイミング」を把握できるようになります。

過去の失敗を記録しておくことで、「次は絶対同じ過ちを犯してはいけない」と思えるようになるので、徐々に勝てるようになっていくでしょう。

トレードの記録をただノートに書くだけでも効果は抜群ですから、毎日の習慣にしてみてはいかがでしょうか?

❷ 頭に残りやすい

日誌をつける時に「ノートじゃなじゃなくて、ブログじゃダメなの?」という意見もありますが、ノートの方が断然オススメです。

なぜなら、ペンで書くという行為は一番記憶に残りやすいからです。

これは脳科学の研究で証明されています。

それにデジタルの媒体に記録として日誌を載せるよりも、アナログでノートにペンで書くことの方が反省しやすいです。

なぜなら、デジタルの場合はチャートを単にコピペするだけで終わってしまいますし、作業に近い行為だからです。

なので、FXトレード日誌を書くときは、必ずチャートを手で書いた方が頭に残りやすいので、新しい発見も得やすくなります。

❸ 相場観や相場の雰囲気が身に付く

FXトレードの日誌を書くメリットは、相場の雰囲気や相場観を知れるようになることです。

FX初心者は、「どうして相場が荒れているのか?」「どうして全く相場が動かないのか?」分からないことが多いと思います。

ですが、毎日のようにトレードとにらめっこし、それを手でノートに書くことに努めれば、徐々に相場の雰囲気を掴められるようになります。

  • 重要指標発表だから相場が動きやすい
  • ロンドン時間だからチャートが乱れてる
  • サポートされてるから、下がるかも…
  • 短期的には円安で長期的には円高
  • 週足が陰線だから来月も円安になりやすい

こんな風に、チャートが動く根拠を把握し、相場観や雰囲気を感じられるようになります。

相場観がないとギャンブルしているのと同じですから、ノートに毎日日誌として記録して、チャート分析を行いましょう。

❹ 努力を可視化させ自信がつく

FXトレード日誌に書くメリットは、自分の努力を可視化させることで、それが自信になるところです。

というのも、一流トレーダーの中には、トレードノートが何十冊と書いている方もおり、平積みにしているノートを見ることで自信を感じるようです。

例えば、最近トレードがうまくいかず、「自分に自信がないな…」という時に見ると効果的です。

なぜなら「自分はこれだけノートをとったのだから、大丈夫だ」と安心できますし、再度振り返ることで新しい発見も得ることが可能ですからね。

❺ 一回の取引に慎重になれる

FXトレード日誌に書くメリットは、一回の取引に慎重になり、無駄なエントリーを減らせるところです。

やはりノートに記載することで、「なぜこんなところでトレードしてしまったのか…」と反省できます。

すると、「本当に優位性があるトレードだったかどうか?」を把握でき、トレード回数を絞ることが可能です。

決して「トレード回数が多い」=「勝てる」ではないことを知ることで、1日のトレード回数を限定させ確実性を重んじれるのです。

FXトレード日誌(ノート)に記載する15項目とは?

では、FXトレード日誌(ノート)には、何を記載すればいいのでしょうか。

ここでは、トレード記録に書くべき15個の項目を紹介します。

記録すべき15個の項目

  • トレード日時
  • 通貨ペア
  • 損益結果
  • ロット数
  • 取引サイド
  • 取引スタイル
  • 重要指標の有無
  • ポジション価格
  • エントリー根拠
  • 優位性
  • 損益結果
  • トレード中の心理
  • チャートの形
  • 高値・安値
  • トレードの反省点
  • トレードの改善点

では、一つずつ詳しく解説していきます。

1. トレード日時

トレード日時は、何年何月何日何時何分と細かく記載しましょう。

例えば、2020年2月13日14時16分。といったイメージです。

目的

後々自分の勝ちor負けトレードの時間帯を知ることです。

トレードした時には忘れずにトレード日誌に記載するようにしてください。

2. 通貨ペア

通貨ペアとは、どの通貨で取引をしたかどうか?の記録です。

通貨には様々な種類がありますから、忘れずに記録してください。

目的

目的は、自分の取引しやすい通貨を知るためです。

3. 損益結果・pips数

損益結果は、プラスで利益。もしくは損した結果の記録です。

また、「どのくらいのpipsを取れたのか?」「どのくらいのpipsで逆を突かれたのか?」も記録しましょう。

目的

目的は、自分の損益結果を知ることと、どのくらいのpipsを自分は取りやすいのか?を把握することです。

4. ロット数

ロット数とは、FXトレードのレバレッジのことです。

どのくらいの資金量に対して、どのくらいのロットをかけて取引したのか?を記録してください。

目的

目的は自分に見合ったロット数を把握することです。

5. 取引サイド

取引サイドとは、「売り」もしくは「買い」のことを指します。

目的

目的は、今の相場の雰囲気に対して、ロングとショートどちらが優勢か?を知ること。

自分はロングとショートどっちが得意なのか?トレードスタイルを把握することです。

6. 取引スタイル

取引スタイルとは、スキャルピングやデイトレード、スイングトレードといったトレードスタイルのことです。

トレードスタイルを記録しておけば、どのスタイルが自分のトレード手法なのか?を把握することが可能です。

目的

目的は、取引スタイルに応じての損益結果を分析し、自分に見合ったトレードスタイルを確立させることです。

7. 重要指標の有無

重要指標とは、要人発言、政策金利、消費者物価指数、ドルインデックス、GDPなどが挙げられます。

トレードするタイミングで、重要指標をチェックし、それを記載しましょう。

目的

目的は、相場の雰囲気、相場観を把握し、トレードするタイミングを見定める力を付けることです。

8. ポジション価格

ポジション価格とは、いくらでエントリーしたのか?です。

例えば、ドル円であれば「105円で買いエントリーした」と記載します。

目的

目的は、未来の自分に対し、過去にいくらの値で取引したのか?を残すことです。

9. エントリー根拠

エントリー根拠とは、トレードするための理由のことです。

例えば、サポートライン、レジスタンスライン、トレンドライン、チャートの形状、相場観などが挙げられます。

人それぞれトレードスタイルは異なりますが、根拠を明確にすることで、安心してエントリーできるようになります。

目的

目的は、いかにギャンブル要素を減らし、自分のトレードスタイルを確立させることです。

10. 優位性

優位性とは、自分なりのトレードスタイルの根拠に基づいた指針です。

例えば、エントリーポイント、損切り・利食い、トレード心理、トレードの考え方など、総合的に判断し導き出された結果です。

優位性に関しては経験則に基づいた判断軸です。

目的

目的は、本当に優位性が働いているのかどうか?の確認や、自分の判断は適切だったのか?を確認するためです。

FXは低勝率が勝つ秘訣?勝てる手法ではなく「優位性」を確立させることが大切

2021年1月30日

11. トレード中の心理

トレード中の心理とは、トレードした時の自分の感情のことを言います。

特にトレードでは「心理」「手法」「資金管理」の3つが大切だと言われています。

チャートは人間心理の心電図のようなものなので、自分の感情と相場の感情を記載しましょう。

目的

目的は、自分と相場の感情を知ることで、冷静にトレードできていたのか?相場の感情を理解できていたか?を把握することです。

【FXの心理学って何?】トレード心理を理解して相場に向き合うコツとは?

2021年2月18日

12.  チャートの形

チャートの形とは、取引したトレードのチャートを書くことです。

何分足のチャートで、どんな形状をしている時にトレードをしたのか?を可視化させます。

そうすると、「なぜこんなタイミングでトレードしてしまったのか…」と深く反省できますし…。

一方で「いいタイミングでトレードできた!これを継続させよう!」と次に活かすことができます。

目的

目的は、チャートの形状を把握することで、自分の取引しやすいタイミングを見つけることです。

13. 高値・安値

高値とは、一定の期間の区切りで最も高い価格。安値とは、一定の期間の区切りで最も安い価格です。

トレードではプロのトレーダーも為替の高値・安値は常に意識しています。

「高値・安値を更新される」=「それだけ相場が大きい動きをする」という目安になります。

目的

目的は、高値・安値を把握することで、今後の相場の動向をチェックする要素にするのです。

14. トレードの反省点

トレードの反省点は、負けた時、勝った時、もっとこうすればよかった…といった内容です。

例えば、冷静じゃない時にトレードをしてしまったのか?トレードルールを守れていなかったのか?何か落とし穴があったのか?などの問題点を記載しましょう。

そうすることで、「次は絶対に同じ過ちを犯さない!」と決意できます。

目的

目的、反省点を書くのは辛いかもしれませんが、次の勝ちを手に入れるための試金石になるので、必ず記載してください。

15. トレードの改善点

トレードの改善点は、問題点から次の改善をするためのアドバイスです。

例えば、

例:改善策

  • 短期足ばかり見ていて、長期足を見過ごしていた
  • マルチタイムフレーム分析を徹底する

例:改善策

  • ロット数をかけすぎていたからロット数を落とす
  • 慣れるまでは、少額資金・低レバレッジにする

例:改善策

  • ロンドン時間ぴったりにトレードしてしまった
  • 次からは16時17時のトレードは静観しよう

例:改善策

  • サポートライン・レジスタンスラインを見落としていた
  • 次からは、長期足を見てサポート部分には気を付けよう

例:改善策

  • 1日に〇万円稼ぐといった、ノルマを勝手に敷いていた
  • 次からはチャンスがあるタイミングだけでトレードする
目的

改善策を考えることで、今後の相場の見通しとトレード戦略を練ることができる。

こんな風に改善策を導き出し、次に活かすことができるので、FXトレード日誌はとっても重要です。

上記の15個の要素をFXトレード日誌に記載するようにしてください。

最初は箇条書き程度になるかもしれませんが、時間がかかってもいいので、毎日継続してやることが大切です。

トレードをやらなかった日も、相場観や相場の雰囲気、チャートは毎日ノートにメモを取るようにしてください。

FXトレード日誌を付けることで根拠を持ってエントリーができる

毎日FXトレード日誌を付けることで、自分の問題点が明確になり、自分がいかになんとなくトレードしていたのか?が分かります。

そして、トレードする根拠・優位性、見通しや戦略がなければ、短期的に勝てたとしても長期的にトレードでは勝つことはできません。

なので、今までなんとなくトレードしていた人は、この機会にノートに上記でお伝えした15個の記載項目を毎日取るようにしてください。

そうすれば、他人の意見に左右されずとも、自分の頭の中でトレードスタイルが確立され、エントリーする根拠を見出せるようになるでしょう。

FXトレード日誌を付けることで毎日成長していける

いざトレード日誌を始めても、途中で9割近い人間は辞めてしまいます。

それはなぜか?

トレードで負けが続くと…

  • 「自分にはセンスがない」
  • 「分析する力がないから勘でやる」
  • 「日誌に記録しても無意味・面倒」

といった具合に、思考停止に陥り、考えることを放棄してしまうからです。

一方で負けたとしても、悔しい気持ちを抱きつつ、毎日FXトレード日誌に記録している人は、少しずつ勝てるようになります。

何の世界では諦めたら終わりですし、誰よりも継続している人は自然と少数派になるため、勝ちトレーダーの仲間入りを果たせるのです。

つまり、自分のトレードを振り返って反省することができれば、誰しも一歩前進して成長できるのです。

なので、毎日寝る前にちょこっとノートに記録をして、自分の取引を復習する習慣を付けましょう。

一度ミスしたことは「次は絶対に同じ過ちは犯さない」と決めれば、どんどん利益を増やすことができるようになれるでしょう。