- FXのトレード日誌の書き方って?
- どんな項目を記載すればいいの?
- 何か注意するべきポイントって?
こんな風に、疑問を持ち本記事まで辿り着いたのではないでしょうか?
毎日のトレード実績や相場の雰囲気を記録することは、FXトレードのスキルを向上させる上で非常に大切なことです。
なぜなら、毎日コツコツトレード日誌を付けてきた人と、何もせずにトレードしている人とでは、将来かなり差がついてしまうからです。
とはいえ、本記事に辿り着いた人は、「FXトレード日誌で具体的に何を書けばいいのか?」を詳しく知りたい方だと思います。
そこで今回は、学ぶ姿勢がある人だけに向けて、FXトレード日誌(ノート)の書き方について解説していきます。
では早速ですがまいりましょう!
簡単に読む目次
FXトレード日誌(ノート)の書くメリットとは?
稼いでいるトレーダーの多くは、毎日のように欠かさずFXトレード日誌を書いています。
なので、あなたも毎日トレード日誌を書く習慣が付けば、少なからず稼いでいるトレーダーに近づくことは可能です。
まずは、真似できることから、少しずつ真似して自分のモノにしていく姿勢が大切です。
では、どうしてそんなにFXトレード日誌が重要なのか?について、トレード日誌のメリットを紹介します。
トレード日誌のメリット
- 改善策を見つけられる
- 頭に残りやすい
- 相場観・相場の雰囲気を知れる
- 努力が可視化でき自信になる
- 一回の取引に慎重になれる
❶ 改善策を見つけられる
FXでトレードの記録を日誌に書くメリットとして、問題点を見つけ出し、それに対しての改善策を見つけられることです。
特にFXで負けたトレードを重点に記録すれば、「何が原因で負けたのか?」問題点や改善ポイントが自然と見えてきます。
すると、次のトレードで過去の失敗を意識するようになるので、徐々に「エントリーしてもいいタイミング」「エントリーしてはいけないタイミング」を把握できるようになります。
過去の失敗を記録しておくことで、「次は絶対同じ過ちを犯してはいけない」と思えるようになるので、徐々に勝てるようになっていくでしょう。
トレードの記録をただノートに書くだけでも効果は抜群ですから、毎日の習慣にしてみてはいかがでしょうか?
❷ 頭に残りやすい
日誌をつける時に「ノートじゃなじゃなくて、ブログじゃダメなの?」という意見もありますが、ノートの方が断然オススメです。
なぜなら、ペンで書くという行為は一番記憶に残りやすいからです。
これは脳科学の研究で証明されています。
それにデジタルの媒体に記録として日誌を載せるよりも、アナログでノートにペンで書くことの方が反省しやすいです。
なぜなら、デジタルの場合はチャートを単にコピペするだけで終わってしまいますし、作業に近い行為だからです。
なので、FXトレード日誌を書くときは、必ずチャートを手で書いた方が頭に残りやすいので、新しい発見も得やすくなります。
❸ 相場観や相場の雰囲気が身に付く
FXトレードの日誌を書くメリットは、相場の雰囲気や相場観を知れるようになることです。
FX初心者は、「どうして相場が荒れているのか?」「どうして全く相場が動かないのか?」分からないことが多いと思います。
ですが、毎日のようにトレードとにらめっこし、それを手でノートに書くことに努めれば、徐々に相場の雰囲気を掴められるようになります。
- 重要指標発表だから相場が動きやすい
- ロンドン時間だからチャートが乱れてる
- サポートされてるから、下がるかも…
- 短期的には円安で長期的には円高
- 週足が陰線だから来月も円安になりやすい
こんな風に、チャートが動く根拠を把握し、相場観や雰囲気を感じられるようになります。
相場観がないとギャンブルしているのと同じですから、ノートに毎日日誌として記録して、チャート分析を行いましょう。
❹ 努力を可視化させ自信がつく
FXトレード日誌に書くメリットは、自分の努力を可視化させることで、それが自信になるところです。
というのも、一流トレーダーの中には、トレードノートが何十冊と書いている方もおり、平積みにしているノートを見ることで自信を感じるようです。
例えば、最近トレードがうまくいかず、「自分に自信がないな…」という時に見ると効果的です。
なぜなら「自分はこれだけノートをとったのだから、大丈夫だ」と安心できますし、再度振り返ることで新しい発見も得ることが可能ですからね。
❺ 一回の取引に慎重になれる
FXトレード日誌に書くメリットは、一回の取引に慎重になり、無駄なエントリーを減らせるところです。
やはりノートに記載することで、「なぜこんなところでトレードしてしまったのか…」と反省できます。
すると、「本当に優位性があるトレードだったかどうか?」を把握でき、トレード回数を絞ることが可能です。
決して「トレード回数が多い」=「勝てる」ではないことを知ることで、1日のトレード回数を限定させ確実性を重んじれるのです。
FXトレード日誌(ノート)に記載する15項目とは?
では、FXトレード日誌(ノート)には、何を記載すればいいのでしょうか。
ここでは、トレード記録に書くべき15個の項目を紹介します。
記録すべき15個の項目
- トレード日時
- 通貨ペア
- 損益結果
- ロット数
- 取引サイド
- 取引スタイル
- 重要指標の有無
- ポジション価格
- エントリー根拠
- 優位性
- 損益結果
- トレード中の心理
- チャートの形
- 高値・安値
- トレードの反省点
- トレードの改善点
では、一つずつ詳しく解説していきます。
1. トレード日時
トレード日時は、何年何月何日何時何分と細かく記載しましょう。
例えば、2020年2月13日14時16分。といったイメージです。
後々自分の勝ちor負けトレードの時間帯を知ることです。
トレードした時には忘れずにトレード日誌に記載するようにしてください。
2. 通貨ペア
通貨ペアとは、どの通貨で取引をしたかどうか?の記録です。
通貨には様々な種類がありますから、忘れずに記録してください。
目的は、自分の取引しやすい通貨を知るためです。
3. 損益結果・pips数
損益結果は、プラスで利益。もしくは損した結果の記録です。
また、「どのくらいのpipsを取れたのか?」「どのくらいのpipsで逆を突かれたのか?」も記録しましょう。
目的は、自分の損益結果を知ることと、どのくらいのpipsを自分は取りやすいのか?を把握することです。
4. ロット数
ロット数とは、FXトレードのレバレッジのことです。
どのくらいの資金量に対して、どのくらいのロットをかけて取引したのか?を記録してください。
目的は自分に見合ったロット数を把握することです。
5. 取引サイド
取引サイドとは、「売り」もしくは「買い」のことを指します。
目的は、今の相場の雰囲気に対して、ロングとショートどちらが優勢か?を知ること。
自分はロングとショートどっちが得意なのか?トレードスタイルを把握することです。
6. 取引スタイル
取引スタイルとは、スキャルピングやデイトレード、スイングトレードといったトレードスタイルのことです。
トレードスタイルを記録しておけば、どのスタイルが自分のトレード手法なのか?を把握することが可能です。
目的は、取引スタイルに応じての損益結果を分析し、自分に見合ったトレードスタイルを確立させることです。
7. 重要指標の有無
重要指標とは、要人発言、政策金利、消費者物価指数、ドルインデックス、GDPなどが挙げられます。
トレードするタイミングで、重要指標をチェックし、それを記載しましょう。
目的は、相場の雰囲気、相場観を把握し、トレードするタイミングを見定める力を付けることです。
8. ポジション価格
ポジション価格とは、いくらでエントリーしたのか?です。
例えば、ドル円であれば「105円で買いエントリーした」と記載します。
目的は、未来の自分に対し、過去にいくらの値で取引したのか?を残すことです。
9. エントリー根拠
エントリー根拠とは、トレードするための理由のことです。
例えば、サポートライン、レジスタンスライン、トレンドライン、チャートの形状、相場観などが挙げられます。
人それぞれトレードスタイルは異なりますが、根拠を明確にすることで、安心してエントリーできるようになります。
目的は、いかにギャンブル要素を減らし、自分のトレードスタイルを確立させることです。
10. 優位性
優位性とは、自分なりのトレードスタイルの根拠に基づいた指針です。
例えば、エントリーポイント、損切り・利食い、トレード心理、トレードの考え方など、総合的に判断し導き出された結果です。
優位性に関しては経験則に基づいた判断軸です。
目的は、本当に優位性が働いているのかどうか?の確認や、自分の判断は適切だったのか?を確認するためです。
11. トレード中の心理
トレード中の心理とは、トレードした時の自分の感情のことを言います。
特にトレードでは「心理」「手法」「資金管理」の3つが大切だと言われています。
チャートは人間心理の心電図のようなものなので、自分の感情と相場の感情を記載しましょう。
目的は、自分と相場の感情を知ることで、冷静にトレードできていたのか?相場の感情を理解できていたか?を把握することです。
12. チャートの形
チャートの形とは、取引したトレードのチャートを書くことです。
何分足のチャートで、どんな形状をしている時にトレードをしたのか?を可視化させます。
そうすると、「なぜこんなタイミングでトレードしてしまったのか…」と深く反省できますし…。
一方で「いいタイミングでトレードできた!これを継続させよう!」と次に活かすことができます。
目的は、チャートの形状を把握することで、自分の取引しやすいタイミングを見つけることです。
13. 高値・安値
高値とは、一定の期間の区切りで最も高い価格。安値とは、一定の期間の区切りで最も安い価格です。
トレードではプロのトレーダーも為替の高値・安値は常に意識しています。
「高値・安値を更新される」=「それだけ相場が大きい動きをする」という目安になります。
目的は、高値・安値を把握することで、今後の相場の動向をチェックする要素にするのです。
14. トレードの反省点
トレードの反省点は、負けた時、勝った時、もっとこうすればよかった…といった内容です。
例えば、冷静じゃない時にトレードをしてしまったのか?トレードルールを守れていなかったのか?何か落とし穴があったのか?などの問題点を記載しましょう。
そうすることで、「次は絶対に同じ過ちを犯さない!」と決意できます。
目的、反省点を書くのは辛いかもしれませんが、次の勝ちを手に入れるための試金石になるので、必ず記載してください。
15. トレードの改善点
トレードの改善点は、問題点から次の改善をするためのアドバイスです。
例えば、
例:改善策
- 短期足ばかり見ていて、長期足を見過ごしていた
- マルチタイムフレーム分析を徹底する
例:改善策
- ロット数をかけすぎていたからロット数を落とす
- 慣れるまでは、少額資金・低レバレッジにする
例:改善策
- ロンドン時間ぴったりにトレードしてしまった
- 次からは16時17時のトレードは静観しよう
例:改善策
- サポートライン・レジスタンスラインを見落としていた
- 次からは、長期足を見てサポート部分には気を付けよう
例:改善策
- 1日に〇万円稼ぐといった、ノルマを勝手に敷いていた
- 次からはチャンスがあるタイミングだけでトレードする
改善策を考えることで、今後の相場の見通しとトレード戦略を練ることができる。
こんな風に改善策を導き出し、次に活かすことができるので、FXトレード日誌はとっても重要です。
上記の15個の要素をFXトレード日誌に記載するようにしてください。
最初は箇条書き程度になるかもしれませんが、時間がかかってもいいので、毎日継続してやることが大切です。
トレードをやらなかった日も、相場観や相場の雰囲気、チャートは毎日ノートにメモを取るようにしてください。
FXトレード日誌を付けることで根拠を持ってエントリーができる
毎日FXトレード日誌を付けることで、自分の問題点が明確になり、自分がいかになんとなくトレードしていたのか?が分かります。
そして、トレードする根拠・優位性、見通しや戦略がなければ、短期的に勝てたとしても長期的にトレードでは勝つことはできません。
なので、今までなんとなくトレードしていた人は、この機会にノートに上記でお伝えした15個の記載項目を毎日取るようにしてください。
そうすれば、他人の意見に左右されずとも、自分の頭の中でトレードスタイルが確立され、エントリーする根拠を見出せるようになるでしょう。
FXトレード日誌を付けることで毎日成長していける
いざトレード日誌を始めても、途中で9割近い人間は辞めてしまいます。
それはなぜか?
トレードで負けが続くと…
- 「自分にはセンスがない」
- 「分析する力がないから勘でやる」
- 「日誌に記録しても無意味・面倒」
といった具合に、思考停止に陥り、考えることを放棄してしまうからです。
一方で負けたとしても、悔しい気持ちを抱きつつ、毎日FXトレード日誌に記録している人は、少しずつ勝てるようになります。
何の世界では諦めたら終わりですし、誰よりも継続している人は自然と少数派になるため、勝ちトレーダーの仲間入りを果たせるのです。
つまり、自分のトレードを振り返って反省することができれば、誰しも一歩前進して成長できるのです。
なので、毎日寝る前にちょこっとノートに記録をして、自分の取引を復習する習慣を付けましょう。
一度ミスしたことは「次は絶対に同じ過ちは犯さない」と決めれば、どんどん利益を増やすことができるようになれるでしょう。