マレーシアでFXトレーダーの税金はいくら?MM2Hがいい?ラブアン法人がいい?

  • 将来海外移住をしたい!
  • マレーシアでFXの税金ってどのくらい?
  • 海外口座だと日本は雑所得扱いで辛い…

こんな風に、悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?

そこで今回は、海外移住先としてのマレーシアの魅力、マレーシアでのFXの税金率、ビザを取得する方法について詳しくお伝えします。

これからトレーダーになりたい方、トレーダーとして活躍されている方は、人生を合理的に考えるととってもお得なので参考にしてください。

では早速ですがまいりましょう!

マレーシア移住でFXの税金を節税できるのか?

マレーシアに移住して、何かしらのビジネスをしよう!と考えているなら、それなりに税金がかかることを把握しておきましょう。

なぜなら、マレーシアは日本と同様に無税の国ではないからです。

とはいえ、”税制の一部が非常に有利という事実は変わらない”ので、ビジネスをしにいくつもりがないなら節税にはオススメの国です。

マレーシアで税金を払うケース

マレーシアで税金を払わなければいけないケースは、

  1. マレーシアの現地企業で雇用される
  2. マレーシア法人で現地でビジネスをする

この2つです。

つまり、マレーシアリンギットでやり取りが発生する場合は、税金を払わなければいけなくなります。

マレーシアで税金を払わないケース

マレーシアで税金を払わないケースは、

  • 日本の企業からお金を頂くこと

というのも、マレーシアでは国外源泉所得税に関する課税項目がありません。

とはいえ、日本の会社からお給料をもらっている場合、税率を0%にすることは難しい可能性があります。

ですが、住民票を抜けば、住民税、所得税、年金などの税金からは、逃れることができます。

節税するなら、マレーシアに居住し日本の非居住者になることが大前提なのでお忘れなく。

なぜなら、非居住者にならないと、住民税などはかかってきますので、脱税として扱われてしまうので要注意。

マレーシアに移住する方法と”非居住者”の条件とは?

マレーシアに移住して非居住者になる条件は、とっても複雑です。

なので、「日本での生活を全て捨ててマレーシアに移住する」くらいの覚悟必要となります。

そうしないと、脱税扱いされてしまうので、安心できないのが実際のところです。

非居住者になるための条件

非居住者の条件
住民票 住所移動届け出書の提出
確定申告 確定申告または納税管理人の届出書の提出
健康保険 加入抹消
年金手続き 国民年金諸届出書の提出
公共料金 解約
携帯電話 解約
インターネット 解約
郵便 外国来郵便物の国外転送請求の提出
銀行口座住所 居住性変更に関する届出書の提出
証券口座 口座解約
クレジットカード 海外転勤届などの提出
生命保険 海外渡航通知書などの提出
401K(確定拠出年金) 国内代理人届の提出
県民、都民決済 解約
運転免許証 国外運転免許証取得・滞在国免許証取得
自動車 保有しない
在留届 在外公館に提出
国籍 外国国籍選択の場合、国籍喪失届を提出
海外渡航日数 パスポートから日数表を提出する
資産割合 日本が少ない方がいい
不動産 居住用不動産は持たない・貸借不動産はOK
会社役員 避ける
同居家族 国外に帯同
国外居住 国外での不動産貸借契約書を保存
国内帰国時の滞在 1年以上の居住にならないホテル滞在

これが日本からマレーシアに移住する時の、「非居住者」になるための条件です。

なので、極論「置いておくのは日本国籍だけ」ということになります。(貸借不動産は別の話になります)

また、証券口座も海外口座を使用しなければならなくなるので、FXトレーダーの方は頭の片隅に入れておきましょう。

MM2H(リタイアメントビザ)を取得する方法とは?

では、どうすればマレーシアの「MM2H(リタイアメントビザ)」を取得することができるのでしょうか?

ちなみに「MM2H(リタイアメントビザ)」とは、「マレーシア・マイ・セカンド・ホーム」の略になります。

要するに、誰でもお金があれば購入可能なビザであり、いわゆる会社をリタイアした人向けのビザになります。

MM2H(リタイアメントビザ)のメリット

トレーダーの方にとって、MM2H(リタイアメントビザ)は各国の投資ビザと比較しても、非常にコストパフォーマンスが良いです。

なぜなら、一回のビザ取得で最大10年間滞在可能な上に、ビザの更新も楽だからです。

ちなみに、MM2H(リタイアメントビザ)は残存期間が最大年数で、1年前には更新しなければいけません。

なので、厳密には一回の取得で8年〜9年は有効ということになります。

また、シンガポールや香港などのアジア先進国は簡単にビザは取れないので、他国に比べるとマレーシアのMM2H(リタイアメントビザ)は簡単に取れます。

MM2H(リタイアメントビザ)にかかる必要資金

MM2H(リタイアメントビザ)を取得するには、先述でお伝えしましたが、お金が必要になります。

具体的には、

  • 約1,500万円の資産
  • 毎月30万円相当の定期収入

の2つです。

もしも夫婦でマレーシアに移住するなら、合算が可能な上に子供も帯同することが可能です。

また、50歳以上の方であれば、必要資金は1000万円で済みます。(夫婦2人とも50歳を過ぎていたら合算可能)

資産証明と毎月の定期収入はどちらも過去3ヶ月の証明が必要になります。

ただ、考え方を変えれば、「過去3ヶ月分の収入証明をすればいいだけ」なので、お金があれば誰でも移住することは可能です。

マレーシアに移住する方法とは?

MM2H(リタイアメントビザ)を取得するには、日本の代行業者を使うことをオススメします。

もしくは、フェイスブックなどでマレーシアに移住した日本人にコンタクトを取り、色々と情報を得ておくことも大切です。

なぜなら、中には悪徳な業者もいますし、「〇〇の業者は良いけど、〇〇の業者は料金が高い」という情報も聞き出せます。

その他にも、

  • どこに住めば良いのか?
  • 治安はいいのか?
  • 日本人街はあるのか?
  • 家賃相場はいくらなのか?
  • 物価はどのくらい安いのか?
  • マレーシアの法律はどうか?

こんな風に、自分がマレーシアに移住した時のイメージをしやすいように、色々と情報を得ておきましょう。

前もって情報を得ることは、安心してお得に代行業者を取捨選択できますので、まずは情報収集することから始めてみましょう。

マレーシアにはラブアン法人がある

ラブアン法人とは、ラブアンというマレーシアの島で、クアラルンプールから非常に離れた場所にあります。

ラブアン法人とは?

ラブアン法人とは、オフシェア法人です。

現地に住む必要も行く必要もありません。

海外から法人を設立でき、その恩恵を受けられます。

ラブアン島です↓

このラブアン法人は、マレーシア国内でビジネスができないという縛りがあります。

要するに、マレーシア内での事業やマレーシア居住者との取引が禁止されているのです。

また、代表の就労ビザを取得するのであれば、資本金の用意が必要だそうです。

払込の必要はなく、約900万円相当の資産を持っていることを証明できれば大丈夫です。

(※法律はすぐに変わることが多いので、専門家に相談の上判断するようにしてください)

クアラルンプールで活躍する司法書士の方のブログが参考になるので、リンクを貼っておきます。

【ラブアン法人】株保有のみを行うラブアン法人・財団の実体要件に関するアップデート。

FXトレーダーはMM2Hとラブアン法人どっちがいい?

もしFXトレーダーのあなたが、マレーシア移住したいと思ったら、どちらがいいでしょうか?

結論から言うと、「MM2H(リタイアメントビザ)」になります。

MM2H(リタイアメントビザ)

  • 約1500万円の資産証明
  • 定期預金で900万円資金拘束
  • マレーシアで住むことが可能
  • 最高で10年間住める(更新可能)
ラブアン法人

  • 一般的な法人設立費用が掛かる
  • 法人なので維持費と手間が掛かる
  • 2年で更新しなければいけない
  • 一般的な法人設立費用が掛かる

上記から分かるのは、ラブアン法人を作ると、マレーシア国内でビジネスができません。

それに法人は法律が色々とあり、維持したり管理するのが超絶難しい現実があります。

反対に「MM2H(リタイアメントビザ)」の場合、FXトレーダーは縛りがないので安心して仕事に専念できます。

なぜなら、FX業者の法人口座を開設する時に法人名で開設すると、マネーロンダリングになるので、個人口座からは入金不可だからです。

逆に法人口座から個人講座へと入金することもできないので、リスクが高いと言えます。

なので、FXトレーダーの方は、ラブアン法人よりも「MM2H(リタイアメントビザ)」の方がいいでしょう。

ただし、コストだけ見るとラブアン法人の方が節税できるので、資金に限りがある人は、どちらも検討してみてください。

国外からラブアン法人を作る手もある

例えば、タイやフィリピンに移住して、そこを居住地にし、マレーシアのラブアン法人を作るという手段です。

そうすることで、ラブアン法人で節税しながら、衣食住の安い東南アジアで暮らせば、とても合理的でかなりのお得です。

つまり、マレーシアのラブアン法人を作るけど、居住はせず、他国で投資(仕事)をするということです。

それであれば、かなりの低予算で仕事もプライベートも満喫できるので、FXトレーダーにはオススメかもしれません。

MM2H(リタイアメントビザ)のデメリットとは?

では次にMM2H(リタイアメントビザ)のデメリットをお伝えします。

MM2H(リタイアメントビザ)はリタイアメントビザなので、労働許可はなく現地では働くことができません。

MM2H取得者は、1500万円以上の資産があるため、現地で働く必要はないと思いますが、頭の片隅に入れておいてください。

また、中には50歳以上の条件を満たしていれば現地で働くことも可能なケースもありますが、若い人には条件がありません。

何度もお伝えしますが、MM2H(リタイアメントビザ)は働くためのビザではなく、リタイアメントビザだということをお忘れずに。

FXトレーダーにとってマレーシアは住みやすいのか?

マレーシアの概要

マレーシアの国土面積は、329,800 km²です。

日本の面積くらいの広さの土地に、日本人の16%(3000万人)の人口が住んでいる発展途上国になります。

国土の約60%は熱帯雨林で覆われておりますが、どんどん開発が進んでおり、急成長している国の一つです。

人種はマレー系、中国系、インド系など、多数の部族に分けられ、多民族国家でもあります。

日本のように一つの文化だけではなく、様々な宗教、生活習慣が融合しており、お互いに尊重し合う民族なのが特徴的です。

マレーシアの首都

マレーシアは13の州と3つの連邦直轄区によって成立しており、首都はクアラルンプールです。

人口は180万人が住んでおります。

東京は927.3万人なので、東京と比較すると、約5分の1の人口がクアラルンプールにいる計算になります。

また、マレーシアには、マラッカ、ベナン、サラワク州、スルタンがあり、5年ごとに輪番制で国王が選出されます。

マレーシアの宗教

マレーシアはイスラム教です。

ですが、マレーシアでは信仰の自由を認めているので、仏教、ヒンドゥー教、キリスト教、道教、シーク教を信仰する国民も多くいます。

そのため、多民族国家と言われており、マレーシアの魅力を作り出しています。

また、のんびりくつろげるビーチや砂浜、南国の熱帯雨林気候、リーズナブルな衣食住、魅力的な島々、神秘的で荘厳な山々など自然美に溢れています。

マレーシアの暮らし

FXトレーダーにとって、マレーシアはとても仕事がしやすい環境です。

特にクアラルンプールでは日本人が多く住んでいたりと、治安も良く物価も安いので最高です。

しかも、英語が通じるので、ある程度の英語力と身振り手振りで伝えれば、なんとかなります。

節税という観点では、完全無税のタックスヘイブンは沢山あったり、永住権をお金で買えたり、マレーシア以外にも選択肢は沢山あります。

ただ、まずは階段を一段一段登って行く方がいいでしょう。

なぜなら、マレーシアは総合的にバランスが良く、親日国でもあるので、日本人(FXトレーダー)にとっては住みやすい国だからです。

なので、まずはマレーシアに移住して、仕事で結果を残せたのなら、次の無税のタックスヘイブンを目指して行くほうがいいのではないでしょうか?

ワンピースで例えるなら、まずはグランドラインを目指し、そこで力を付けたのなら、次にラフテルを目指して行く感じですかね笑。

(※ただし、MM2H(リタイアメントビザ)を取得したからといって、マレーシア全域には住めないので要注意)

MM2H(リタイアメントビザ)を取得するだけの戦略

MM2H(リタイアメントビザ)は、最長10年間住むことができ、なおかつ更新も可能です。

なので、現在マレーシアに移住する予定がなくても、MM2H(リタイアメントビザ)を取得するに越したことはありません。

なぜなら、MM2Hを取得しただけで、日本から資産運用をする人の割合が移住者と同じくらいいるからです。

というのも、マレーシアにお金を預けているだけで、なんと定期預金の金利が3〜4%あります。

例えば、1億円をマレーシアの銀行に預けていれば、年間で”300〜400万円”の金利。

1千万円のお金だったとしても、年間で”30〜40万円”がお金を預けておくだけで、稼ぐことが可能です。

こういった背景もあり、日本から資産運用する人の割合が、移住者と同じくらいいるのでしょう。

他国にもこのようなビザのプログラムはありますが、永遠に続くものではないので、前もってとっておくこともアリでしょう。

なぜなら、定期預金は解約すれば返ってくるものなので、MM2H(リタイアメントビザ)は賢い選択と言えるからです。

ちなみに、MM2H(リタイアメントビザ)を取得するには、代行業者と現地ビザ取得費用を合わせて50〜60万円が相場だと言われています。

国外に移住せずに節税できるのか問題

色々と調べて結論に至りましたが、そんな方法はありません。

大企業では大規模に節税スキームがあるので、可能ではありますが、一個人がやるとなると難しいのが現実です。

なので、MM2H(リタイアメントビザ)を取得してマレーシアに移住することが、個人にとって最も簡単な節税方法と言えるでしょう。

反対に、

  • 「海外移住するのが面倒…」
  • 「日本が好きだから…」
  • 「税金高いなら稼げばいい…」

と思うなら、日本に高額な税金を払う方が手っ取り早いでしょう。

それはあなたの人生の投資判断にお任せします。

まとめ:FXトレーダーが節税するならマレーシアのMM2Hがベストな選択

FXトレーダーやインターネットで稼いでいる人は、日本の税金は高いと感じる方が多いと思います。

ただ、居住地を変えてしまえば、節税することは容易です。

これから日本は超少子高齢化社会が到来し、若い世代は高い税金を払わなければいけない時代になります。

稼いだ半分が税金になると、

  • 「働いている意味ってあるの?」
  • 「国はどうして個人に厳しいんだ?」
  • 「若い人には暮らしにくい国だ…」

って思ってしまう方々も年々増えているのが実際のところです。なぜなら、日本は高齢者の国ですからね…。

なので、「ちょっとでも節税したい」「将来は海外に住んで子供に生の英語を教えたい」などの気持ちがあるなら、マレーシアに移住するのも選択肢の一つです。

人生は意外と長いモノです。

短期的に考えるのではなく長期的に考え、「知識や知恵を得て、いかに得できるか?」が人生をイージー化できる秘訣ので、少しでも参考になって頂けたなら幸いです。