伝説の投資家であるジョージ・ソロスという男をご存知でしょうか?
この男は、ハンガリー生まれの生粋のユダヤ人で、1兆円を超える資産を持つ人類稀な男です。
そして、史上最強のヘッジファンドである、「クォンタイム・ファンド」を運営しております。
また、1969年に1万円を投資した結果、ジョージソロス の手腕でなんと1997年には資産3000万円以上になっていたと言われる伝説のトレーダーでもあります。
そんな伝説の投資家「ジョージ・ソロス」は、果たしてどんな思考をしているのでしょうか?
そこで今回は、ジョージ・ソロスの名言から学ぶ、投資で利益を上げるためのマインドセットについてご紹介します。
では早速ですがまいりましょう!
ジョージ・ソロス13個の名言!伝説投資家のマインドセットを手に入れよう
1. 生き残れ、儲けるのはその後だ
出典:ジョージ・ソロス名言
ポイント: ジョージ・ソロス名言
ジョージソロスの本名は、「ゲルジー・シュバルツ」。
ただ、当時はユダヤ人迫害があり、それを逃れるため、現在の名前に改名した経緯があります。
また、ジョージソロスの父「ティヴァダル・ソロス」は戦争から帰ってきた時に、
ソロスに言い聞かせていた言葉が「生き残るには手段を選ぶな」でした。
そんな幼少期の経験から、「何よりも生き残ることを優先し、儲けるのはその後でいい」という思想が生まれました。
2. 市場は常に間違っている
「市場は常に間違っている」というのは私の強い信念である。
市場参加者の価値判断は常に偏っており、支配的なバイアスは価格に影響を与える。
私が確かに人より優れている点は、私が間違いを認められるところです。
それが私の成功の秘密なのです。
出典:ジョージ・ソロス名言
ポイント: ジョージ・ソロス名言
大衆は思考のバイアスがかかっている。
その判断は常に偏っており、常に間違えているとジョージ・ソロスは説く。
大衆の意見を懐疑的に捉えることこそ、最強のマインドセットの要でしょう。
相場格言で「人の行く裏に道あり花の山」という言葉がありますが、まさにその通りと言えます。
3. 私達が住む世界は不完全
私達が今住む世界についての理解は、もともと不完全であり、完全な社会などは達成不可能なのだ。
ならば、わたしたちは次に善のもので良しとせねばならない。
それは不完全な社会であるが、それでも限りなく改善していくことはできる社会である。
出典:ジョージ・ソロス名言
ポイント: ジョージ・ソロス名言
この資本主義社会において、お金を持つ者たちがこの世界を作っている。
ただし、社会は急に変わることはない。
だけど、少しずつ社会を良い方向へと変えていくことは可能だということ。
そして、不完全であるからこそ、マーケットは先が読めないし面白い。
4. 行動の主要概念
奇妙に思われるかもしれないが、ビジネスと慈善事業における私の行動の大部分の基礎をなす三つの主要概念とは、
❶「誤謬性」
(すべては間違いを犯す傾向があることを前提とすること)
❷「相互作用性」
(一つの現象が他の現象の引き金になる因果関係)
❸「開かれた社会」
(解放された社会を実現する)
である。
このような抽象名詞は、政治や金融の日常的世界とは、遠くかけ離れたようなものに思われるかもしれない。
出典:ジョージ・ソロス名言
ポイント: ジョージ・ソロス名言
ジョージ・ソロスには信念がある。
何事も常に疑問を抱き、想定できるあらゆるイメージを膨らませる。
楽観、悲観、現実、この三つを見て、冷静に物事の本質を捉えられます。
そして、一つひとつを丁寧に向き合い、確実に実行へと移していきます。
「どんな手段を講じようとも結果を残す」それこそがソロスの信念です。
5. 成功の力
成功すれば、人は自分の考えに関心を示してくれるはず。
出典:ジョージ・ソロス名言
ポイント: ジョージ・ソロス名言
ジョージソロスが口にした「成功」という言葉。
ソロスいわく、「あなたに実現したい社会、理想の未来があるなら、成功すればいい。そうすれば多くの人が耳を傾けてくれる」とのこと。
これは成功者だからこそ言える言葉ですね。
特に成功者は他人にどう思われようが、自分の信念に向かっている特徴があります。
そして、成功することにあまり興味がなく、自分の理想を現実にするために行動していたら「いつの間にか成功していた」なんて方が多いようです。
とても説得力のある名言です。
6. 金融市場の相互作用的関係は極めて重要
投資の本質は将来を予測すること。
しかし、現時点で投資家がある銘柄の株式(もしくは通貨や商品)に支払っても良いと思う価格は、
様々な形でその会社(もしくは通貨や商品)の運命に影響を与える。
そして、現在の期待の変化が将来に影響を与えるのである。
金融市場のこの相互作用的関係は極めて重要である。
出典:ジョージ・ソロス名言
ポイント: ジョージ・ソロス名言
投資の本質は将来を予測することだが、投資の世界は需要と供給で成り立っている。
それが故に、様々な事象が働くことで、会社、通貨、サービスに影響していく。
そして、お互いに「買うか?」「売るか?」といった風に、個人投資家との心理戦は投資の世界では非常に重要と説いている。
この心理戦こそ、相互作用的関係が働き、需要と供給とのバランスが成り立っている。
7. 金融派生商品は機関投資家のもの
金融派生商品はきわめて多種多様で、その一部は極めて複雑であって、
どのようなリスクがあるのかは、とりわけ高度な投資家でも、しっかりとは理解していないともみられる。
こうした新商品の一部は、賭博を許されていない機関投資家が賭けをできるようにすることを目的に設計されているように思える。
出典:ジョージ・ソロス名言
ポイント: ジョージ・ソロス名言
金融派生商品(デリバティブ)は、個人投資家では見極めるのが非常に難しいのが現実。
そして、このような商品は、機関投資家を儲けさせるためにあるものだと説いている。
最近は取引自体が複雑化・高速化してきたため、一個人投資家には分かりにくくなっているというデメリットがあるようだ。
8. お金は儲かるところに移動する
金融資産は直接投資よりもさらに移動性が激しい。
金融資本はどこであれ、もっとも儲かるところに移動していく。
個々の国はそれを繁栄の先駆けとしてこぞって引き寄せようとする。
出典:ジョージ・ソロス名言
ポイント: ジョージ・ソロス名言
この金融の世界では、お金は儲かるところに移動していく。
例えば、中国の景気が良ければ中国資本が強くなり、それと同時にオーストラリア・ドルの価値が高まる。
なぜなら、オーストラリアは中国をNo.1とする貿易相手国だから。
こんな風に、お金はすぐに移動していくので、ソロスは常に世界経済の動向をチェックしている。
9. 市場原理は公共政策である
市場原理に任せたらどうかという議論が騒がしいが、
市場原理に任せると言うのが不安定に任せるという意味だとすれば、社会はどの程度の不安定まで受け入れることができるだろうか。
市場原理はもう一つの原理によって補完されねばならない。それは公共政策である。
出典:ジョージ・ソロス 名言
ポイント: ジョージ・ソロス名言
市場経済は、需要と供給の調整を行なっている市場です。
ジョージ・ソロスのような個人や、「クォンタイム・ファンド」などの機関が決めている訳ではありません。
「市場経済」は「民主主義社会」と深く結びついていて、個人が自由に買いたいものを買い、売りたいものを売る。
つまり、個人の自由な意思決定のもとで経済が成り立っている。
ただ、市場経済だけだと国全体の経済が見えないので、ソロスは公共政策によって補完されるべきだと説いている。
10. 歴史が繰り返される時は類似点がある
歴史は必ずしも繰り返されるわけではないが、そこに現れるパターン等にはある種の類似点を見つけることができる。
出典:ジョージ・ソロス 名言
ポイント: ジョージ・ソロス名言
原理原則という言葉がある通り、人間は何度も同じ過ちを繰り返す生き物。
それが故に、ドイツの哲学者カール・マルクスは「歴史は繰り返す」と説いている。
そのため経済もランダムに動き、時には景気が良くなったり悪くなったりするのが実際のところです。
これが俗に言う量子力学では、ランダムウォークと言われています。
ただ、ソロスは「そこに現れる前兆だったり、パターンを知ることは可能だ!」と言っています。
11. 市場は人間の心理で動く
金融市場を支配しているのは数学ではない。
市場を支配しているのは人間の心理だ。
出典:ジョージ・ソロス 名言
ポイント: ジョージ・ソロス名言
株、為替、仮想通貨などの相場では、大衆心理によって市場が動く。
マーケット参加者が「上がるかもしれない」と思えば、相場は下がる傾向にある。
そして、「売られ過ぎかもしれない」と思えば、上昇するのが相場を動かす心理。
金融市場は数字の世界だが、画面の向こう側には必ず人間がいる。
だからこそ、市場は人間の心理で動く。これこそが投資の本質だ。
12. マーケットは誰にも予測できない
科学的に根拠のある知識に基づいて行動する事ができるとすれば、
別々の投資家が、同じ時点で同じ銘柄の株式を買ったり売ったりする事はないはずだ。
市場参加者は天体の運行を予測する科学者のように、結果を予測する事はできない。
社会的事件に特有の不確定要素が入り込み、結果は予想を外れがちなのだ。
出典:ジョージ・ソロス 名言
ポイント: ジョージ・ソロス名言
世の中には、様々な要因で株価の変動に影響を及ぼします。
ただし、その要因が株価に必ずしも反応し、セオリー通りにいかないことが多いです。
先述でもお伝えしましたが、株価を動かすのは企業の業績の良し悪しでもなければ、経済指標でもない。
はたまた、アメリカ、中国の動向でもない。「人間の心理」です。
要するに、この先の集団心理がどのように動くのか?については、誰にも予測できないとソロスは説いています。
13. 盲目的にトレンドを追随するな
市場のトレンドに追従する行動は必ずしも非合理的ではない。
何も考えないトレンド追従者は市場の変わり目に傷つくだろうが、
十分警戒していれば生き残る可能性が高い。
出典:ジョージ・ソロス 名言
ポイント: ジョージ・ソロス名言
株価が上昇トレンドや下降トレンドにある場合、何も考えずに追随してはいけないということ。
例えば、「売って利確した人が増え、上昇の勢いにブレーキがかかっているのでは?」と思ったり、
「損切りできない人が溜まっていて、まだまだ上昇するのではないか?」と人の心理を読み取ったり、
トレンドが出たから追随するのではなく、何かしらの根拠を持った上でエントリーする重要性をソロスは説いています。
ジョージ・ソロスの名言から学び、普段から意識してマーケットに臨もう
いかがでしたでしょうか?
伝説の投資家「ジョージ・ソロス」の頭の中を覗き見できましたか?
この機会に学べることがあったら、これからの投資人生で意識してみてください。
では改めて”まとめ”をお伝えします。
まとめ: ジョージ・ソロス 名言
- 生き残れ、儲けるのはその後だ
- 市場は常に間違っている
- 私達が住む世界は不完全
- 行動の主要概要
- 成功の力
- 金融市場は相互作用的関係
- 金融派生商品は機関投資家に有利
- お金は儲かるところに移動する
- 市場原理は公共政策である
- 歴史が繰り返す時、類似点がある
- 市場は人間の心理で動く
- マーケットは誰にも予測できない
- 盲目的にトレンドを追随するな
最後に「ジョージ・ソロス」のこの名言を皆さんにお届けします。
もし投資が楽しいもので、
あなたも楽しんでいるようなら、
おそらくあなたはお金を稼げていないだろう。
良い投資とは退屈なものだよ。
肝に銘じておきましょう。
常に冷静に相場に向き合い、感情を出さず、コンピューターのように淡々とこなすことが、結果を出す近道かもしれませんね。
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私の実践的スキルを要約せよと求められたなら、ただ一言「サバイバル」と答えるだろう。
まず生き残れ。儲けるのはそれからだ。